少食が身体に良いのなら断食はもっと良いのでは?
こう考えて断食をやったことがあります。私がやったのはマスタークレンザーと呼ばれる、レモネード以外は口にしないという断食方法です。断食期間中はレモネードのみで過ごし、その間、毎朝、血液と同じ濃度の塩水を1リットル飲んで消化管の中を洗い流します。レモネードはたっぷり飲んで良いことになっているので、意志の弱い私でもできるかなと思い、Stanley Burroughs の "The Master Cleanser" を熟読して準備しました。
私は10日間の断食を、半年ぐらいあけて、2回やりました。断食の体験談にはよく、身体の不調がよくなったとか肌がきれいになったとか書かれていますが、私にはそういった効果はありませんでした。それよりむしろ調子が悪くなったとさえ感じました。
「断食はだれでもできるが、愚か者は復食で失敗する」
断食指南サイトに書いてありました。当初意味がよく分かりませんでしたが、いざ断食を始めたら分かりました。私は愚か者でした(笑)。
食を断つというのは意外と簡単だったんです。マスタークレンザーの場合、レモネードは飲み放題というゆるいスタイルなので、口寂しいということもありませんでした。ところが、断食を終えて、普通の食事に戻す準備をする復食期間になると、今までおとなしくしていた、固形物を食べたいという欲求がぐわーっとわき上がってきます。1回目の断食で、私はこの欲求を抑えきれず、復食を短く切り上げて、普通の食事を取ってしまいました。それも大量に。その後、ひどい腹痛に悩まされ、しばらく水分やおかゆで過ごすこととなりました。2回目の断食では、その反省を活かして、慎重に復食に臨んだのですが、断食後、胃の調子が非常に悪くなってしまいました。
やはり断食というのは、日ごろの大食の帳尻合わせに使ってはいけないのだと思います。ネイティブアメリカンのシャーマンは病人の治療などを行う前に食を断ったという話を読んだことがあります。そのようなシャーマンはおそらく日ごろから少食だったと思います。そういう人が特別な力を発揮するために食を断てば、宇宙のパワーが味方してくれるのでしょうが、私のように常にたらふく食べて体調が悪いから断食をしようなんてのは論外ですね。このような心がけの者は断食の恩恵にあずかれないと思い知りました。
私は毎日の食事を少食にするという基本的なところで四苦八苦している段階ですので、断食などと大それたことは当分考えないことにしました。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントはブログの管理人が承認するまで公開されません。