2010年9月12日日曜日

米について

菜食に切り替えてから最初の4年間、私にとって米といえば玄米でした。マクロビオティック=玄米菜食という思いこみがありましたし、噛みごたえがあって滋味豊かな玄米に夢中でした。たまに外で白米を食べると、あまりの柔らかさと味のなさに拍子抜けしたものです。

しかし、私は胃腸が弱い上に噛むことが苦手で、ついつい噛まずに早食いしていました。マクロビオティックの本に「一口100回噛むと人生が変わる」なんて書いてあったので、100回噛んだこともありますが、それもせいぜい最初の一口か二口だけで、あとは20~30回ぐらいしか噛んでいなかったと思います。

そして、1日に2合も3合も食べて、元々弱い胃を酷使してしまった結果、段々、玄米が消化できなくなっていきました。圧力鍋で炊いたモチモチの玄米が大好きだったのに、徐々に受け付けなくなり、土鍋で炊くようになりました。しかし、そのうちに、土鍋炊きの玄米も次第に重く感じられるようになってしまったのです。

今では、玄米はたまにおかゆにする以外一切食べていません。普段のごはんは3~5分搗き米に麦や雑穀を混ぜて土鍋で炊いています。

食養では、玄米は完全食品であるとか、玄米で病気が治ったとか、玄米のすばらしさを強調していますが、私は自分の経験から、玄米にこだわる必要はないと考えています。

玄米が美味しく感じられないのであれば、個人個人の体調に合わせ、分搗米や白米+雑穀でも十分じゃないかと思います。逆に、玄米が美味しく感じられ、体調も良いのであれば、玄米が合っているのでしょう。私は今は分搗米ですが、今後、健康になり、胃腸の調子が良くなれば、再び玄米を食べたいと思う日が来るかもしれません。

どうしても権威ある人の言葉に惑わされがちですが、何を食べるかについては、自分の感覚に従うのがいちばんだと思います。

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