2010年9月13日月曜日

朝食のこと

私は以前、旅館の朝食のようなメニューが最適の朝ご飯だと信じていました。白いごはんに味噌汁、焼き魚、卵焼き、焼きのり、漬物、のような。昔は会社勤めだったので、そうした朝ご飯をしっかり食べてから、満員電車に揺られて通勤していたのですが、よく電車の中で貧血を起こしては駅のベンチで休んでいました。

8年前、菜食を始める前ですが、西式健康法に基づいた自然療法を行っている医師、渡辺正さんの『朝食有害説』という本を読みました。そこで初めて朝食はとらない方が良いということを知り、思い切ってやめたところ、電車の中で気分が悪くなることもなくなりました。朝ご飯の消化で血が胃に集まってしまい、脳に血が行かなくなっていたんだ、と遅まきながら気がつきました。

その後、自力整体やナチュラルハイジーンの本を読み、午前中は排泄の時間だから食事を取ると排泄が妨げられ、老廃物を体にため込んでいくことになる、とあらためて認識し、過去の朝食がいかに体にとって負担だったか、どうしてあんなに体調が悪かったのかがよく分かりました。

自分が朝食をやめて快適だったので、周囲にも勧めてみたのですが、実行した人は一人もいません(笑)。朝食抜きは菜食より実行に移しやすいと思っていたのですが、どうも「朝食信仰」は意外に根強いようです。

朝食推進派は色々なデータを駆使して、朝食の必要性を呼びかけています。朝食を取らないと恐ろしい結果を招くといった論調でほとんど恫喝です。こうした中、朝食を抜くというのはある意味、勇気が要ることだと思います。

朝食を抜くと不安、という方はナチュラルハイジーンを試されるとよいかもしれません。「新鮮な果物や果物のフレッシュジュース」であれば、午前中にいくら食べてもかまわない、というものです。私も一時期やっていました。でも、デフォルトが大食いの私は、朝の果物で勢いづいて、昼食、夕食の量も増えてしまい、どうしても少食にすることができず、結局、朝は水かお茶、昼に果物、夕飯に普通の食事というスタイルに落ち着きました。

また、自力整体の矢上裕さんは基本的に朝食をとらないことを勧めていますが、どうしても食べたい場合は、水分の多いおかゆならOKとされています。

朝食はぬいた方がよいが、食べる場合には消化しやすいものにして体の排泄の邪魔をしない、というのが多くの食養で見られる考え方です。世間では朝からカレーやラーメン、とんかつなどのこってりした食事を食べられる人を「元気な人」と呼んでいるようですが、それって本当に元気なんでしょうか。

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