2010年9月18日土曜日

せっけん

10年以上前のことですが、「ヘナ」の記事に書いたとおり、髪の傷みが激しくなって、せっけんシャンプーに興味をもつようになった頃、船瀬俊介さんの『だから、せっけんを使う』を読みました。そこで初めて、それまで当たり前のように使っていた合成洗剤の問題を認識し、せっけんに切り替えてみようと考えました。私は猪突猛進型というか、思い立つとすぐに全力で実行してしまうタイプなので、食器洗いや洗濯用の洗剤、シャンプー、トイレの洗浄剤など、家中のすべての合成洗剤の使用をやめ、固形せっけんや粉石鹸、せっけんシャンプーなどを使い始めました。

その後、前田京子さんの『お風呂の愉しみ』という本に出会い、お洒落で体に良さそうなせっけんを自宅で作れるということが分かり、せっけん作りにはまっていきました。ピーク時はもう狭い家の中に自作のせっけんがあふれかえっていて、消費するのが大変という状態。今考えると、恐ろしく資源の無駄遣いをしていたように思います(苦笑)。

合成洗剤からせっけんに切り替えて、手荒れなどもなくなり、髪も肌の調子も良くなったことは確かなのですが、髪にせっけんかすが付いたり、洗濯機の洗濯槽の裏側に大量の黒カビが発生したりと、合成洗剤の使用時には見られなかった問題も起き、せっけん生活のスタート当初は結構苦労続きでした。

その後、上記の問題にも何とか対処できるようになって、せっけん生活も軌道に乗り、順調だったのですが、5年前に菜食を始めたあたりから、段々とせっけんに頼る必要性を感じなくなってきました。特に「油脂について」で書いたように、オイルフリーを心掛けるようになったあたりから、体から分泌される皮脂の量が減ったみたいで、せっけんを使うと、「洗いすぎ」という感覚を覚えるようになりました。

それで、最近では、洗顔にせっけんを使用することはやめ、朝は水、夜はお湯だけか粘土を使っています。また、せっけんで髪や体を洗うのも1~2週間に1度ぐらいの割合にし、それ以外は粘土かお湯だけです。

また、洗濯にも、せっけんはほとんど使わなくなりました。布ナプキンなど、汚れのひどいものは、せっけんで予洗いしますが、それ以外のものは、お風呂の残り湯と水だけで十分汚れが落ちているように思います。お風呂のお湯には備長炭と重曹を入れているので、多少洗浄効果があるのかもしれません。

一時期は取り憑かれたようにせっけんを作ったり使ったりしていたのに、今は市販のものを買って、ちょっぴり使うという感じです。今後、少食を続けていったら、ますますせっけんを使わなくなりそうな予感がします。

体が変わるとライフスタイルも変わるということを実感しています。

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