2011年4月30日土曜日

橋下知事が脱原発発言

福島第1の事故を受け、橋下徹大阪府知事が、27日の記者会見で、脱原発の意向を示しました。(詳細はこちら

即時運転停止、早急な原発全廃を求める反原発・脱原発派から見ると、「新規の原発(建設)ないしは、原発の延長の計画を止めにかかる」という橋下知事の考えは、非常にマイルドというか、手ぬるいのですが、それでも、某都知事のような原発推進派よりは、はるかにマシなので、がんばってほしいところです。

この記者会見の翌日、橋下知事は、関西広域連合委員会で他府県の知事に連携を呼びかけたのですが、どうも反応はかんばしくなく、「時期尚早」って結論づけられてしまいました(残念!)。

※動画は非公開となっています(2025年4月3日現在)

兵庫県知事:「新規に原発をするかしないかは、今後のエネルギー量を見定めないと、軽々には言えない」

和歌山県知事: 「現在のところ、エネルギーを確保するという点では、原子力に頼らざるを得ないというのは事実だから」


滋賀県知事:「若狭湾と大変近い。30km、40km離れた山沿いのところに放射線がたまる事実がある。ハイリスクなエネルギー構造については見直しをしたい」

救いは滋賀県の嘉田知事ですね。橋下知事と力を合わせて、なんとか脱原発を進めてほしいです。

また、読売新聞によると、橋下知事の発言は、福井県内の原発立地市町から反発を買った模様です。

敦賀市長:「福井県内の原発から、関西で使用する電気の6割弱を送っている。(県内で発電した)電気を使っていて、そういう発想にしかならないのは非常に残念」

美浜町長:「福島第一原発の事故が起き、一番心配しているのは原発のある自治体。(原発から)一番離れた電力消費地の知事が『何を言うとんのや』という思いだ」

このお二方の発言、まったく謎です。橋下知事の発言をどうしてそう曲解できるのか、私にはさっぱり分かりません。

さらに、こちらによると、関西財界が橋下知事に理解を示したとあります。

関西経済同友会代表幹事:「言い方はセンセーショナルだが、(原発を)やめろと言っているわけではない」

これは理解というより、脱原発を牽制しているって感じですね(苦笑)。

福島の事故が一向に解決しない状況にあって、脱原発に難色を示す人々が、まだまだ大勢いることに愕然とします。この国は、とことん落ちるところまで落ちないと、目が覚めないのでしょうかね…。


コメント

橋下の場合は人気取りが目的で、何も考えてませんから、期待しないほうがいいですよ。
「関西広域連合」会合で、「脱原発発言]で他の知事相手にされなかった理由があります。
実は、4月8日「関西広域連合」として兵庫や滋賀の知事が,「関西電力」に「原子炉」の安全性を話し合う会合を, ひらいています。
http://www.sankei-kansai.com/2011/04/09/20110409-051584.php
でもこの会合に橋下は参加していないで、何をしていたかというと…
http://togetter.com/li/122303
↑でわかるように、 知事の仕事もせず 選挙応援してました…(笑.
だから「関西広域連合」としての政治の場に、顔を出さなかったので、「説得力がなくて相手にされなかった」のです。
確かに 、「原子炉事故」をみて、これからのエネルギー政策など考えなおさないことは多数あります。
が、このような、ドサクサ紛れの人気に取りしか使わないような人物を信用していいのですか?

あと
橋下の発言に対し話し合いの場を求めてますが、橋下は逃げています。
http://www.sankei-kansai.com/2011/05/03/20110503-052407.php

投稿: Doburoku-TAO | 2011年5月 3日 (火) 10時10分

★ Doburoku-TAOさん

色々と情報ありがとうございます。

私は原発全廃を望んでいるので、橋下さんを全面的に支持しているわけではありませんが、とりあえず、大阪という影響力のあるところの現職知事さんで知名度があり、メディアの注目度も高い方なので、今回の発言は、思惑はどうであれ、脱原発の世論形成に有効なのではないかと考え、期待した次第です。

ですから、将来的には、橋下さんよりもっと私の希望に近い方が現れること(or 橋下さんが筋金入りの脱原発派に変身されること)を願っていますし、他府県の知事さん方も、橋下さんとの連携はともかく、個々に脱原発路線に向かってくれたらいいなあと思っております。

ただ、私は関西在住ではないので、今回の記事に登場した府県の知事選に投票することはできないのですが…。

投稿: Norah | 2011年5月 3日 (火) 17時59分

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