2011年4月20日水曜日

東電工程表について(小出裕章さんの解説)

毎日放送ラジオで『たね蒔(ま)きジャーナル』という番組が放送されており、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんが原発問題について電話で解説されています。そして、有り難いことに、その録音をYouTubeにアップロードしてくださっている方がおられ、ネット上でその音声を、時間を気にすることなく、聴くことができます。

今日はその番組の4月18日(月)放送分をご紹介します。17日に東電が福島第1原発事故を収束させるための「工程表」(下図参照)を発表しましたが、その工程表について、小出さんが問題点を説明されています。

 

この工程表、発表当初からいろいろと不備が指摘されているという困った代物です。主要メディアも一応問題視しているようですが、例によって、つっこみ方が甘いんですよね。

この事故を収束させるには、怖ろしい被ばく環境に次々と大勢(何千人も?)の作業員を投入していかなければならず、そうしたリスクを冒しても成功が確実なわけではありません。

先月、作業員の被ばく線量を年間100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げましたが、どうもさらに引き上げが検討されているようです(日テレニュース)。一般人は年間1ミリシーベルトなのに、一体どこまで上げようというのでしょう。健康や人命を軽視しているとしか思えません。この期に及んでもまだ原発容認なんて、正気の沙汰ではないです。

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出所: 毎日新聞(2011年4月18日)

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