2011年4月9日土曜日

放射能と雨

今日は久しぶりに雨の予報が出ている東京です。4月7日の朝日新聞によると、お隣の韓国では、福島第一原発から放出された放射性物質への懸念から、全国的に雨が降った7日、首都圏で多くの幼稚園や小中学校が臨時休校に踏み切ったとのことです。

この記事を読んで、私は叔母のことを思い出しました。と言っても、私は彼女に会ったことがありません。私が生まれる前に病気で亡くなってしまったんです。20代の若さで再生不良性貧血と診断され、苦しい闘病の末、1960年代の初めに他界しました。

叔母の生前の元気だった頃の写真を見ると、若かったこともあり、生命に満ちあふれた感じで、病気になるような様子は微塵もありません。なので、家族や親戚の間では、「雨に濡れたこと」が病気の原因ではないかと言われています。ある日、傘をもたずに遊びに出かけて雨に降られ、びしょぬれになって帰ってきたらしいのです。 

1950年代~60年代、大国により核実験が盛んに行われ、放射能雨が話題になっていました。広島の原爆投下後に降った「黒い雨」には放射線が含まれていたと言われており、この雨に当たった人たちが大勢亡くなったという経緯もあり、核実験での放射能と雨が結び付いて、恐れられていたのだと思います。

叔母のことがあったので、私は物心ついた頃から「雨には濡れるな」と言われて育ちました。三つ子の魂とは怖ろしいもので、今でも癖で、どんなに小雨だろうがすぐに傘をさしてしまいます。

叔母の病気と放射能の因果関係は実証されている訳ではなく、表向きは「原因不明」ということになっています。祖母の家の食事内容を考えると、食生活にも問題があったような気もします。

でも、用心に越したことはないと思います。雨が降ったら必ず傘をさすとか、作業で傘がさせないようなときは雨合羽を用意しておくとか、ちょっとしたことで雨が直接肌に触れることは防げると思います。万一濡れてしまった場合は、すぐに洗い流すようにするといいでしょう。放射性物質が大気に漂っている場合、特に、降り始めが問題らしいので、そのあたりにも注意されるといいかもしれません。

私はちょっと神経質なところがあるので、考えすぎかもしれないですが、とりあえず、やれることをやっておき、後で「あの頃はピリピリしすぎて馬鹿みたいだったね」と笑いとばせばいいのだと思います。

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