今日の記事も毎日放送ラジオ『たね蒔(ま)きジャーナル』での小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)の解説(4月28日木曜日放送分)についてです。
【今回の話題】
- 1号機の格納容器の圧力が下がっているのはなぜ?
- 汚染水対策: 地盤へのセメント注入+地下の壁設置について
- 福島第1の敷地内での巨大プール建設構想について
- 校庭から削り取った土の処理はどうすればよい?
- 福島第1に台風が直撃したらどうなる?
- 作業員の年間50ミリシーベルトという上限の撤廃について
- キュリウムが検出されたことについて
校庭から除去した土の処分先については、たねまきジャーナルでも何度か話題にのぼっていましたが、結局、処分場予定地周辺の住民から猛反発を受け、行き場がなくなってしまったのですね…。NHKによると、「当面の間は取り除いた土を校庭の一角に集め、シートで覆って保管する」そうです。
もうこれ以上自分の周りに放射性物質を増やしたくない。みんなそう思いますよね。なので、既にある放射性物質の行き場がない。しかし、今後も原発から放出が続き、さらに増えることが予想される。…となると、やはり、政府がリーダーシップを発揮して、小出さんがおっしゃるような「墓場」を早急に決めるしかないでしょう。
でも、残念ながら、わが国の政府にリーダーシップを期待するのは難しいようです。都合が悪くなると、なんでも「安全」で片付けようとする無責任な集団です。NHKによると、高木文部科学大臣は、28日、「校庭などの土や砂を入れ替えなくても屋外活動ができる」として、「冷静な対応」を求めたとのこと。「冷静な対応」って、いったい何なんでしょう。危険から目をそらすことでしょうか。
ネット上で戦時中の「欲しがりません、勝つまでは」をもじって、
「怖がりません、死ぬまでは」
と皮肉っている方がおられましたが、政府が誘導しようとしている方向は、まさにそれですね。
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