2011年4月11日月曜日

福島原発の不穏な動き

なんだか最近すっかり原発ブログとなっています。頭に血が上ってしまったのか、週2回更新のペースがいっきに加速して、毎日更新状態(笑)。そして、勢い余って、とうとう「原発」カテゴリーまで作ってしまいました。そろそろ菜食とか健康の記事を書きたいと思っていたんですが、今日もまた原発ネタです。

福島第一原発に関するビデオニュース・ドットコムの動画を2つご紹介します。まず、最初は「福島原発で再臨界の疑いが濃厚に」というものです。いくつかのデータから再臨界が起きているのではないかという疑いが出てきているようで、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんが電話で解説されています(小出さんについては、3月28日の記事「反原発という視点」、4月5日の記事「報道や言論に自由がない国」をご参照ください)。

[11:44~36:10]  小出さんの解説

[36:30~]  まとめ

「再臨界」って原発関連でよく聞く言葉ですが、はっきり意味が分からなかったので、調べてみました。

再臨界(さいりんかい)

再臨界とは、臨界状態であった原子炉などが、一旦停止するなどして核分裂が止まっている状態である「未臨界状態」になった後に、何らかの原因により再び臨界になることである。「再臨界状態」とも呼ばれる。

この時、燃料棒の露出が続き、ウラン燃料が溶け出して、圧力容器の下部に蓄積するなどして大規模に集中して「臨界量」に達すると、制御されない状態で核分裂連鎖反応が起きる「再臨界」となる。

再臨界が起こると核分裂反応の制御は非常に困難となり、大規模なエネルギーが発生して原子炉内で爆発し、大気中に放射性物質の飛散する結果を招く。最悪の結果、1986年にソビエト連邦のチェルノブイリ原子力発電所(現在のウクライナに位置する)で発生した「チェルノブイリ原発事故」と同様の、「国際原子力事象評価尺度レベル7」に分類される、広範囲で大規模な放射性物質汚染を招くおそれがある。

細かいところは、私には難しすぎてよく分からないのですが、とにかく歓迎すべき事態でないことだけは分かりました。動画内で小出さんは、再臨界になると、冷却が大変難しくなるが、うまく冷却できれば、爆発は避けられるようなことを言っておられたので、そうなってくれることを願っています。ただ、最悪のシナリオも頭の片隅に置いておく必要はあるのかもしれません。

4月8日の記事(「原発避難区域の現状」)で原発避難区域の実況動画をご紹介しましたが、次の動画では、神保哲生さんが当日の模様を詳しく説明されています。

地震発生から1か月が経過して、テレビや新聞は以前ほど福島第一原発について報道しなくなってきました。小康状態という理由で報道が減っているのならいいんですが、これまでの経緯から考えて、何か深刻な事態を隠蔽しているのではないかと、つい勘ぐりたくなります。そして、今日の動画を見るかぎり、「小康状態」ではなさそうです。

昨日の選挙では、脱原発路線の候補者はあまり支持されなかったみたいで、とても残念です。多くの方が福島第一の怖ろしい放射線量の中で作業しているという状況を横目に、各地の原発は引き続き運転されていくのでしょうか。

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