2011年4月22日金曜日

子どもたちを被ばくから守るには?(小出さん解説)

今日の記事も毎日放送ラジオ『たね蒔(ま)きジャーナル』での小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)の解説(4月20日放送分)についてです。今回の話題は、

  1. 子どもたちを被ばくから守るには?
  2. 水素爆発の可能性はあるか

となっています。

最初の話題は、以下のニュースに基づくものです。

文部科学省は19日、福島県内の学校の利用基準を発表し、大気中の放射線量が1時間あたり3.8マイクロシーベルト以上となった13の小中学校などに対し、校庭などでの屋外活動を制限することにした。
この基準は1日8時間、屋外で過ごすと仮定したうえで、年間の放射線量が20ミリシーベルト以下になるよう定められた値で、基準が発表されたことを受け、福島県内の小学校などでは、対応に追われている。(出所: FNN

 

やはり小出さんから見ると、かなり危険な数値のようです。普通は大人でも年間1ミリシーベルトなのに、子ども相手に20ミリシーベルト…。 作業員の年間被ばく量もそうですが、政府は追いつめられると、どんどん基準値を変更してしまいます。そんな基準値で安全とか言われても、安心できるわけがありません。

危機感を募らせている団体からは、放射線量の高い小中学校での授業の中止や学童疎開などを求める進言書が市町村や教育委員会に提出された模様です。

また、放送後半で、建設関係のお仕事をされている方に「日給3万円で福島原発に行ってくれないかと言われた」という話が出ていましたが、その方は畑違いのお仕事をされているとのことなので、現場の深刻な人手不足が想像されます。一人当たりの被ばく量を抑えるためには、人海戦術で大量の人員を投入していかなければならないんですよね。これからいったい何人の方を送り込まなければいけないのか、考えるだけで悲しくなってきます。

「決死隊」と呼ばれる現場で作業されている方々。そして、学童疎開。なんだか太平洋戦争中を彷彿とさせる状況になってきました…。過去の戦争を悔いて、平和な国を目指したはずなのに、どうしてこんなことになってしまったんでしょう。

政府やメディアはいい加減に大本営発表を止めて、この危機的状況を全国民に周知徹底すべきでしょう。非常時なんですから。安心させている場合じゃないんです。そして、一刻も早く原発全廃のアクションを起こしてほしいです。さもないと、取り返しのつかないことになってしまいそうです。

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出所: 「そこは〝死の灰〟が降る戦場だった」(2011年04月16日フライデー)

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