2011年4月7日木曜日

国を傾ける原発

日本産の食品が放射性物質で汚染されている疑いがあるため、各国が規制を強化しており、輸入を禁止している国もあるようです。いまだに原発事故が収束する見通しはたっておらず、日本産の食品は今後ますます敬遠されていくことが懸念されます。

昨日の日本経済新聞によると、ロシアは農産物に加え、海産物の輸入を一時禁止すると発表し、韓国や欧州連合(EU)も検査を強化するとのことです。

「ただちに健康に影響は出ない」というロジックは、外国には通用しませんよね。だれだって、危険のあるものをわざわざ輸入して食べたいとは思わないですから。これまで中国産など一部の外国産の食品の安全性がメディアを騒がしてきましたが、今や日本が外国からそういう扱いを受けているのかと思うと悲しいです。

地震と津波の被害だけだったら、「未曾有の大災害に見舞われた可哀想な国」ということで同情されただけで済んだのでしょうが、放射能問題で、すっかり「はた迷惑な国」になってしまいました。クリーンと宣伝されてきた原発のおかげで、薄汚れたイメージができあがりつつあるというのは、まったく皮肉な話です。

もうここまで来てしまったら、原子力発電とはきっぱり手を切るしかないでしょう。アメリカやフランスの口車にのって原発推進している場合じゃないですよ。

だいたい原子炉の数でアメリカ(104基)、フランス(59基)に次いで、日本(54基)は世界第3位の原発大国なんて言われていますけど、国土の面積を考えたら、日本の原発の過密ぶりは世界一です。

アメリカは原子炉の数は日本の倍ぐらいですが、面積は25倍で、日本とは比べものにならないぐらい広いんです。フランスだって日本の約1.7倍の広さがあるのに、原子炉数は大して違わない。地震列島にこんなにぎっちり原発並べちゃって良い訳ないんです。

今回の地震と津波は「想定外」って、東電は弁解してますけど、反対派はとっくの昔に想定して危険を警告していました。推進派の想定が甘すぎるんです。全国各地の原発がそうした異常に甘い想定に基づいて建設、運転されているんですから、ぞっとします。

今回の事故だけでも国が傾きそうなのに、今度また地震が来て、別の原発が大事故を起こしたら、もうこの国、終わるんじゃないんですか?(青森の六ヶ所村で大事故が起きたら、地球が終わるって話もありますけど…)

こんな物騒なものとは早いとこ縁を切りましょう!

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