2011年4月2日土曜日

脱原発路線の候補者に投票を!

3月31日の記事(「原発推進派のトリック」)で政府は「根本的な原子力政策を転換する素振りはまったくない」なんて書きましたが、先日、総理がとうとう、原発増設を掲げていたエネルギー計画を見直すと言及しましたね。原発推進派の一角が崩れたのでしょうか。

地元住民が長年着工を阻止してきた、山口県の上関原発では、山口県などから安全性の確認などを求める強い要望が出され、工事を一時中断することになったそうです。また、東海地震の震源地の真ん中に位置している浜岡原発についても、運転停止を求める署名運動が展開されている模様です。全国的に脱原発に向けて色々なレベルで変化が起きているみたいで、この動きが大きなうねりとなって日本中の原発を早く全廃する方向に向かってほしいです。

 一方、東京都の石原慎太郎知事はいまだに原発推進派であることを明言しているようですし、青森県の六ヶ所村で使用済み核燃料の再処理など核燃料サイクル事業を展開する日本原燃の川井吉彦社長も「原子力の必要性や核燃料サイクルの意義は決して揺らぐものではない」などと発言しています。さらに、原発の増設を進めようとしていた青森県の東通村と大間町の関係者は、増設が白紙となると立地に伴う交付金や税収などが見込めなくなり、自治体財政や地域経済に大きく影響するため、工事の再開を要望しているとのことです。

 まだまだ原発推進派は各層で確実に存在していることが分かります。民主党が自民党に大連立をもちかけているというニュースを聞き、また以前のエネルギー政策に戻ってしまうのではないかと、ちょっと心配しています。なんてったって、自民党は原発を乱立させてしまったの張本人なんですから。

 4月10日の知事選では、エネルギー政策に対する考え方を投票の目安にされる方も多いのではないでしょうか。私は東京都民なので、都知事選に投票することになりますが、脱原発路線の候補者に投票したいと思っています。この点において、現職の石原さんは大変分かりやすい姿勢を示してくれているので、私の中では完全に除外されています(笑)。こちらの記事を読むと、小池さんがいいかなとも思いますが、まだもう少し色々な角度から検討してみようと思っています。

現在の機運に乗じて、東京だけでなく、各地で脱原発路線の候補者が当選することを願っています。

その願いも込めて、今日は最後に、作家の広瀬隆さんの講演の模様を収めた動画をご紹介します。「反原発という視点」の記事で取り上げた3つの動画と合わせて見ていただくと、原発の問題点、今回の事故の実状がよく分かるのではないかと思います。

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