2011年5月1日日曜日

小出裕章さんインタビュー(動画)

このブログでも「たねまきジャーナル」など、事あるごとに京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんの音声をお届けしてきましたが、今日はお声だけでなく、お顔も拝める最新の動画をご紹介します。ファンの方は必見です(笑)。

ビデオニュース・ドットコムが動画を無料公開してくれました。小出さんはビデオニュースによく電話出演されていたのですが、今回は生出演です。ビデオニュースの神保さんと宮台さんが京大の原子炉実験所を訪問し、小出さんと直接お話されています。

話題はいつもの福島第1から離れ、今回は小出さんご自身の原子力との関わり方、生き方、考え方など、人となりが分かるような内容になっています。

 

出演者(敬称略)
神保 哲生(ジャーナリスト)
宮台真司(社会学者)
ゲスト:小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)

小出さんプロフィール:

1949年8月東京生まれ。開成高等学校を経て、1972年に東北大学工学部原子核工学科卒業。1974年、東北大学大学院工学研究科修士課程修了(原子核工学)。1974年、京都大学原子炉実験所助手。

原子力を専攻していた大学3年のとき(1970年)に原発の反対運動を始め、その後も原子力を研究しつつ原子力発電を止めさせようという、非常に微妙な立場を40年以上貫いてこられました。

そして、大学教員ランクの最下層である助手(現在は助教に改称)という職階に37年間甘んじてこられたわけですが、そのことに不満はないとのこと…。自分や家族の生活のため、あるいは、出世欲のため、多くの仲間が国にしっぽを振って、国策である原子力を推進してきた中、冷遇にも負けず、自分の信じる道を迷うことなく進んでこられた。すごいことだと思います。

ときどきネット上で、「助教」という肩書きだけを見て、信用ならない人物であるかのように即断されている方を見かけますが、とても残念に思います。今の時代、肩書きほど当てにならないものはありません。一流大学の教授が真顔でデマを飛ばす時代なんですから。

ひとりでも多くの方に小出さんのお話を聞いてもらいたいです。

【小出さんについてもっと知りたいと思われた方へ】
小出さんは、京都大学原子炉実験所の「熊取6人組」と呼ばれるメンバーのおひとりです。この6人組については、当ブログの過去記事「報道や言論に自由がない国」内の動画をご覧ください。

 また、昔の小出さんを見てみたいと思われた方は、こちらの動画が興味深いかもしれません。1988年の講演風景をご覧になれます(今から見ても大変充実した内容だと思います)。

 さらに、こちらのブログでは、2005年12月に、玄海原発のプルサーマル化に関し、推進派と激論を闘わせる小出さんの動画がまとめられています。理路整然と推進派に反論する様子がご覧になれます。今回の事故発生後に見ると、推進派の主張はまったくのお笑いぐさです(当時は小出さんに嘲笑が向けられていたのですが…)。

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