2011年5月30日月曜日

今知りたい放射能のこと、今とるべき対策

 今日は5月21日に東京の三軒茶屋で行われた、「NPO法人チェルノブイリへのかけはし」代表、野呂美加さんによるスライド上映とお話会「今知りたい放射能のこと、今とるべき対策」の模様が収められた動画をご紹介します。放射能で弱った体には、果物などの酵素が良いというようなお話もあり、ナチュラルハイジーンやローフードの実践者にとっても興味深い内容だと思います。

※動画は非公開となっています(2025年4月3日現在)

「チェルノブイリへのかけはし」
は、チェルノブイリ原発事故で被災した子どもたちを日本に招待し、転地療養させることによって健康回復をはかる“保養里親運動”をはじめ、被災地に対して
様々な救援活動を行なってきた民間ボランティア団体です。平成22年度までに、648名のベラルーシ共和国の子どもたちを保養に受け入れた実績があります。

野呂さんは19年間にわたる活動を通じて、生活者の視点から見た放射能問題に通暁されているようで、大変貴重な情報を提供してくださっています。質疑応答まで全部見ると、2時間半かかりますが、是非いちどご覧になることをお勧めします。ナビゲーターを務めていらっしゃるのは、オーガニック・ジャーナリストの吉度日央里さんです。

チェルノブイリの汚染地図って、よく見かけますが、あれは発表までに3年かかっているのだそうです。政府当局が保身のために発表を遅らせたとか…。現在の日本もまさにそんな状況ですよね。とても他人事とは思えません。

また、その汚染地図というのは、被害を防ぐために作られたものではありませんでした。多数の子どもたちが集団で発病してはじめて、その土地で調査が開始され、ホットスポットが確認される。つまり、子どもたちの体を使って、放射能汚染を観測して作成された地図だったんです。

今回のお話では衝撃的な事実が次々と出てくるので、正直なところ、非常に落ち込みました。でも、まだ救いがあると思えたのは、転地保養することで、被曝の影響を軽減させることができるということ。そして、酵素をたくさん含む食品を摂ることで、放射能によって酸化(老化)した体の回復を助けることができるということです。

私は6年近く菜食を続けていて、ここ3年ぐらいはナチュラルハイジーンという生の果物と野菜を中心に摂る食生活を続けています。個人的にはこのスタイルが健康にとても良いのではないかと思っています。グルメローフードなど、手の込んだ料理が話題を集めたりもしているようですが、あれらはあくまでオプション。大原則は、「生の果物や野菜をお腹が空いているときに食べる」という大変シンプルなものです。皮を剥いて、カットするだけなので、酵素の補給に向けて、朝食や昼食などをフルーツに置き換えてみるとか、できる範囲でチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

菜食・健康話は書き出すと長くなるので(元々健康オタクなものですから…)、いずれ別記事として、あらためて書こうと思いますが、とりあえず、下に参考資料となるナチュラルハイジーン関係の本をいくつかリストアップしておきます。

野呂さんは、チェルノブイリの怖ろしい現実を語っているので、耳障りだとして敬遠される方もおられるかもしれません。でも、今耳を傾けなかったら、日本は確実にチェルノブイリの二の舞というか、チェルノブイリ以上の悲劇的な運命をたどることになってしまうと思います。福島第1の事故発生から2か月半。今ならまだ間に合うのではないでしょうか。


コメント

Norahさんお久しぶりです。
放射能・・、原発から離れた地域に住む人たちにとって
過去の出来事・・と言うと大げさですが
実感が薄くなってきている様な気がします。

政治の場でも
「原発事故の初期対応の責任が云々」と言っていますが
今そんな事を議論している場合ではないのに。

「これ以上放射能の被害が広がらないように」
「とにかく子供たちの安全を守る事が最優先だ」と
取り越し苦労だと周りに言われたとしても
声をあげる政治家はいないのでしょうか。

投稿: brown | 2011年6月 2日 (木) 21時52分

★ brownさん
コメントありがとうございます!

ほんと、政治家は的はずれなことで大騒ぎしていますよね。だれが総理でもいいから、放射能に敏感な子どもや妊婦さんたちの安全確保を即刻推進してほしいです。

ただ、放射能については、五感で感知できないせいか、かなり温度差があるようですね。学校のカリキュラム消化や部活動の練習時間を確保したいために、規制を嫌がっている父兄もおられるそうで、この問題、一筋縄ではいかないのかもしれません。

投稿: Norah | 2011年6月 3日 (金) 10時06分

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