2011年5月4日水曜日

5/3(火)たねまきジャーナル(小出さん解説)

今日も毎日放送ラジオ『たね蒔(ま)きジャーナル』での小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)の解説(5月3日火曜日放送分)についてです。

【今回の話題】

  1. 3/12の1号機でのベント難航により「著しい公衆被ばく」が政府内で想定されていたことについて
  2. SPEEDI のシミュレーション結果を5000枚公表する件について
  3. 一時帰宅時の水やトイレの制限について
  4. フランスのアレバ社による汚染水の除去費用が1トンあたり2億円かかることについて(汚染水は今現在7万トンあり、今後もどんどん出る…)

ベント難航の件について、本日、共同通信は、

東日本大震災翌日の3月12日に、福島第1原発1号機の蒸気を排出し格納容器の圧力上昇を止める「ベント」が難航していた際、同日深夜に格納容器が破損して敷地境界での「被ばく線量」が重大な健康被害を及ぼす「数シーベルト以上(1シーベルトは千ミリシーベルト)」になるとの予測が、政府内で示されていたことが3日分かった。

 政府、東京電力関係者への取材や政府文書で明らかになった。原発周辺での「著しい公衆被ばく」の発生も想定していた。

 ベントは菅直人首相の現地視察が終了した直後の同日午前9時すぎに着手したが、機器の不調でうまくいかず、蒸気排出が確認されるまで約5時間半かかった。政府がこの間に「最悪のシナリオ」を想定していたことが初めて判明した。

と報じています。「著しい公衆被ばく」なんて書かれると、一般人には「???」って感じですが、小出さんによると、急性の死者を含めた犠牲者が出ることらしいので、とっとと住民を避難させなければいけない「緊急事態」だったわけですよね。今頃言われてもねえ…。SPEEDIにしても、いまさらって感じで、完全に名前負け…。

そして、極めつけはアレバが見積もった汚染水処理の金額です。7万トン処理したら、14兆円ですか。小出さんが提案しているタンカーで柏崎刈羽に移送って案は、どうして採用されないんでしょう。廃炉費用が数千億円とか、賠償金が4兆円とか、原発って、怖ろしく危険な上に、とんでもない金食い虫です。

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