5月10日、反原発派として長年原発の危険性を訴えてこられた広瀬隆さんが、民主党の国会議員の学習会に呼ばれて講演されました。その様子を収めた動画をビデオニュース・ドットコムがYouTubeにアップしてくれましたので、今日はそれをご紹介します。
この学習会に毎回参加しているという鳩山由紀夫前首相の冒頭のあいさつによると、鳩山さんの小学校の同級生で新党さきがけ時代の仲間である、水野誠一さんから「広瀬隆さんの話を聞いたほうがいいよ」と勧められたとのこと。鳩山さんという人については、首相時代の実績というか失態から、あまり良い印象をもっていなかったのですが、今回、友人のアドバイスを受け入れ、広瀬さんの話を聞こうと思った姿勢は、とりあえず評価したいと思います。
広瀬さんは電気事業連合会などからの圧力によって、テレビ出演もままならないようなことを以前聞いたことがあるので、与党の、それも前首相も参加する学習会で講演するなんて、ずいぶん世の中変わってきたのでしょうか。
原子力発電に代わる方法としては、風力や太陽光などがよく話題にのぼりますが、広瀬さんは天然ガスによるコンバインドサイクル発電に注目しているようですね。原発などなくても十分やっていけると思わせてくれる、大変心強いお話です。原発を止めろというと、必ず「電力不足になる」と言う人々が出てくるので、こうした話がどんどん広まるといいなと思います。
また、原発を閉鎖する際には、立地地域に対して手厚い補償をする必要があることにも触れ、過去の炭坑閉鎖時の例を挙げておられ、なるほどと思いました。こういう補償が受けられると分かれば、地元の方々の不安も軽減され、廃炉への道筋がつきやすいかもしれません。
今回の学習会で広瀬さんのお話を聞いた議員さんたちは、どう思われたのでしょうか。早いところ、脱原発に向かって動きだしてほしいです。
あと、これはまったく余談ですが、議員さんは先生という言葉が好きみたいですね。なにかと「せんせい」を連発しています。広瀬さんがのっけから
「みなさんは先生ですが、私は先生ではありません」
と言い放たれたのは痛快でした(笑)。
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