2011年5月10日火曜日

5/9(月)たねまきジャーナル(小出さん解説)

今日は毎日放送ラジオ『たね蒔(ま)きジャーナル』での小出裕章さん(京都大学原子炉実験所助教)の解説(5月9日月曜日放送分)についてです。

【今回の話題】

  1. 1号機の原子炉建屋とタービン建屋をつなぐ二重扉の開放により、推定で総量5億ベクレルの放射性物質が外部に放出された件について(リスナーからの質問)
  2. 1号機原子炉建屋内で最高700ミリシーベルトだった件について
  3. 1号機の原子炉建屋内に鉛のマットを敷いた件について
  4. 海からストロンチウムが検出された件(魚への影響)について

「5億ベクレル」がものすごい量であることは確かだけれど、これまで放出されたものは、そんなもんじゃないんですね。はあ…。ケタが大きすぎて、もう私の計算能力を超えているのですが、億(10の8乗)や兆(10の12乗)の単位ではなく、京(10の16乗)よりもさらに大きな桁って言われても、ましてや、それがどう私たちに影響するのかなんて全く想像できません。

また、ストロンチウムについては、昨日の朝日新聞の記事が参考になると思います。

海からストロンチウム初検出 福島第一敷地内でも

 東京電力は8日、福島第一原発の敷地内や周辺の海で4月18日に採取した土や海水から、放射性物質ストロンチウム90を初めて検出したと発表した。半減期が約29年と長いうえ、化学的にカルシウムと似ていて、体内に入ると骨にたまる傾向がある。原発敷地外で放射能モニタリング(監視)を行っている文部科学省も今後、海洋のストロンチウム調査を実施するという。

 1、2号機の排気筒から南南西約500メートル地点では、ストロンチウム90が乾かした土1キロあたり約570ベクレル検出された。1960年代の核実験などの影響で検出される通常の量より2けた大きい値で、原発から漏れたと考えられる。東電は「作業員はマスクで吸入しないようにしており、影響はない」としている。

 海水では、同原発5、6号機の放水口北側30メートルの地点で、濃度限度の約0.26倍に相当する1リットルあたり7.7ベクレル、沖合15キロでは約0.15倍に相当する4.6ベクレルだった。原発から大気中に放出されたものが海に落下したか、原発から海に流出した高濃度汚染水に含まれていたとみられる。

 文科省は3月中旬、福島県浪江町と飯舘村の土壌サンプルを採取し、最大で1キロあたり32ベクレルのストロンチウム90を検出した。だが、海水での調査は実施していない。

「ストロンチウム初検出」なんて書いてますけど、初めて測定したってだけの話ですよね? アメリカでは先月の時点で、既に福島第1由来と思われるストロンチウムやプルトニウムが検出されており、ハワイの牛乳からも微量が検出されたって報道されています。いつものことながら、後手後手です…。

私は肉や魚、卵、乳製品など、動物性食品を一切食べない菜食主義者(ヴィーガン)なのですが、福島第1の事故が発生する前は、菜食については、興味のある人にだけ勧めるというスタンスでした。でも、事態が深刻化するにつれ、これまで菜食に興味のなかった人も、できるだけ菜食メニューを増やしたほうがよいのではないかと思うようになってきました。生体濃縮の問題を考えると、動物性食品は危険度が高くなりますから。

生体濃縮のことは、当ブログの過去記事「放射能汚染と菜食」、ストロンチウムの件は、「安全宣言のカラクリ」に書いてありますので、ご興味のある方はご覧ください。

また、3.11以前の記事は、菜食や健康関連が多いので、これから菜食を始めてみようと思われた方は、是非そちらのほうもお読みになってみてください。

  菜食関連カテゴリー: 菜食主義、食事法、食材・調味料
  健康関連カテゴリー: 健康法、運動、自然治癒力、坐骨神経痛

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