2010年10月9日土曜日

雑念を払う

自力整体の実技は、まず正座をして集中するところから始まります。目を閉じて深呼吸をしながら、外に向いていた意識を自分の中に向けて集中し、自分のからだを観察するのです。

気持ちが落ち着いている日はすんなりできるのですが、あれこれとあわただしかった日は夜寝る前になって自力整体を始めようという時点でも、まだ頭の中でその日の出来事が渦巻いていたり、翌日の予定が次々と浮かんできたりして、なかなか集中できません。頭では別のことを考えながら、自力整体のポーズを取ったりしていました。

しかし、最近、良い方法を発見しました。『アミ 小さな宇宙人』の記事で触れた葉室賴昭さんの『大祓(おおはらい)知恵のことば』のCDに収録されている大祓詞(おおはらえのことば)をBGMに自力整体をするという方法です。自力整体側からも神道側からも苦情が来そうな、かなり邪道な組み合わせなのですが、私にとっては、雑念を払う大きな助けとなっています。まだ完全に雑念を消し去ることに成功したわけではありませんが、大祓詞を聞いていると、気持ちが落ち着いてくるので、自力整体に集中できるんです。

大祓詞は一定の音程かつ一定のテンポで唱えられており、この単調さゆえに、どうも落ち着くようです。また、唱えられている詞の意味がよく分からないものの、外国語のように全く聞き取れないという訳ではなく、ほどほどにその詞の音を頭の中で追いかけられるので、雑念が湧きにくいみたいです。そう考えると、まだ試したことはありませんが、お経でも同様の効果が得られるかもしれません。

以前、瞑想の本を読んで、家で瞑想をやってみようと思ったのですが、雑念湧きまくり状態で全然だめでした。それで、あれこれ調べていたら、ヴィパッサナー瞑想法のひとつで、「歩く瞑想」というのがあることを知り、チャレンジしてみました。「左足、上げます、運びます、降ろします、右足、上げます、運びます、降ろします…」という感じで自分の動きを頭の中で実況中継しながら歩くというものです。頭は実況中継で忙しいので、確かに雑念が湧いてきません。ただ、これをやると、ぐったり疲れてしまい、やり終えた後の爽快感もなく、続けられませんでした。

その後、「心を落ち着かせる方法---読書」で紹介した『斎藤一人15分間ハッピーラッキー』(舛岡はなえ著)の付属CDで、斎藤一人さんが、「この人に、すべての良きことが雪崩(なだれ)のごとく起きます」と念じて、1日100人の人の幸福を願い、これを1000日続けなさいと言っておられるのを聞きました。この100人というのは、友人知人はもちろんのこと、通りすがりの人でも構わないようです。

そこで、私も早速やってみました。道ですれ違う人たちに対し、「この人に、すべての良きことが雪崩のごとく起きます」と念じて、その人たちの幸福を願いつつ、指を折りながら、人数を数えていました。やってみて分かったのですが、これって上記の歩く瞑想に通じるものがあります。念じながら人数を数えるというのは結構集中力を要します。特に、人通りの多い繁華街なんかですと、ものすごい数の人々とすれ違うので、超ハイペースで念じ続けなければならないんです。雑念が湧く暇なんてありません。

この修行(?)をやっていると、他人に対して批判的な気持ちにならず、とても心が穏やかになります。私は非常に気に入りました。他人の幸福を願って、自分が幸福になるなんて、昔の私にはとても信じられませんでしたが、今はその仕組みが少し分かってきたような気がします。他人に対してしたことは必ず自分に返って来るんです。良いことも悪いことも。

私が幸福を願った人たちも本当に幸せになってくれるといいなあ。。。

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