昔は、パンを自宅で作ろうなどとは夢にも思いませんでした。元々パンよりごはんの方が好きでしたし、料理にあまり時間をかけたくないタイプなので。しかし、あるとき、便利な自動パン焼き機なるものの存在を知り、パン作りを始めました。今から6年前ぐらい、菜食を始める前のことです。
評判の良い粉やバター、スキムミルク、砂糖などを使って焼いたパンは、市販のものより格段に美味しく、すっかり気に入って、大量に作っては大食いしていました(苦笑)。しかし、そうした糖分、脂肪分の入ったパンを食べていたら、お腹まわりやお尻付近に脂肪がつきはじめ、体調も悪くなってしまったので、やむなくパン作りを控えることに。。。
そして、5年前から菜食を始め、バターの代わりになたね油、砂糖の代わりにみりんでパンを焼くことにしました。普通のイーストもやめて、ホシノ酵母や自作のレーズン酵母などでパンを作ろうと思ったのですが、ものぐさの私には、酵母を起こすのが面倒で苦痛でした。アルミニウムが入っていないというベーキングパウダーも使ってみましたが、どうもイマイチで、ごくたま~に作る程度でした。
その後、ナチュラル・ハイジーンの影響からサラダをよく食べるようになり、パンをもっと頻繁に食べたいと思いはじめました。酵母について調べているうちに、白神こだま酵母という普通のイースト並みに扱いやすい天然酵母を発見。試してみたら本当に簡単で、味も私好みだったので、以来、白神こだま酵母ひとすじでパンを作っています。
「油脂について」や「塩について」で書いたように、オイルフリー、減塩を目指しているので、パン作りでも油脂は使わず、塩を少な目にしています。みりんを使うのもやめました。粉、塩(少量)、水だけでも、そこそこ美味しいパンになっていると思います。はじめのうちは外国産の粉を使っていたのですが、白神こだまは国産の粉と相性が良いみたいなので、国産の小麦粉に切り替えました。私は国産小麦の方が粉自体に味わいがあって好きです。
当初はそれまでの流れで、パン焼き機を使って作っていましたが、そのうち、
(炭水化物を焼くと)強烈な発ガン性物質であるアクリルアミドが形成される
『女性のためのナチュラル・ハイジーン』松田麻美子著
という記述が気になりはじめ、蒸すことにしました。食べた感覚として、確かに、焼いたパンより蒸したパンの方がお腹にやさしい感じで、消化がスムーズです。
しかし、蒸しパンの場合、少しかための生地にする必要があり、パン焼き機はかたい生地をこねられないので、仕方なく、手でこねることにしました。ペストリーボードも一応もっていますが、なにしろ、超めんどくさがりであるため、ペストリーボードを出す労を惜しんで、計量に使ったボウルの中でそのままこねています。そして、蒸し器も特別なものではなく、圧力鍋とセットで付いてきた蒸し板と、蒸し板よりひとまわり大きめのステンレス鍋を組み合わせ、ふたに濡れ布巾をかけて簡易蒸し器としています。
所要時間は合計3時間ぐらいですが、寝かせたり、蒸したりする時間を除くと、実際の作業(計量、こね、ガス抜き、成形の時間)は正味20分ぐらいです。この程度なら、他の家事などの作業をしながらでもできるので、なんとか不精者でもパン作りを続けられています。
ただ、上記の松田麻美子さんによると、パンは消化の際に発酵してアルコールを発生させるので、パンを食べているとアルコール依存症になるとか。私は下戸でお酒は飲まないのですが、パンを常食していたらアル中になってしまうのでしょうか。パン食の頻度や量には注意が必要かもしれません。
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