ものの本によると、新たな健康法を始めた場合、快方に向かう途中で、より強く不快な症状が出てくるそうで、これを好転反応とか瞑眩(めんけん or めんげん)、あるいは排毒やヒーリング・クライシス(healing crisis)などと呼んでいます。私は、菜食に切り替えたことで、自分にもそういう反応が出てくるのではないかと期待して待ちかまえていました。
そして、とうとう不快な症状が発生! おお、これが噂の好転反応か、とドキドキしたのですが、今から思うと、それはすべて大食いが原因のようでした(汗)。
菜食生活2年目あたりから、春先になると、手や足の指が腫れるようになりました。手の方は特にひどく、真っ赤に腫れ上がった後、皮膚が割れて血が出てしまいました。私は最初、春は排毒のシーズンだから過去に食べた良くないものが出ているのだろうと思っていたのですが、実のところ、原因は食べ過ぎのようでした。
菜食生活3年目には、「油脂について」でも書きましたが、アトピーみたいな皮膚トラブルを発症。両脚のすねが赤く腫れ、かゆさのあまり掻きむしった結果、掻き傷だらけのすねになってしまいました。これも食べ過ぎ、特に油脂の摂り過ぎによるものでした。
その後、四十肩でも苦しみました。最初は左だけだったんですが、そのうち右もなり、両肩が上がらず、えらい不便なことになってしまいました。夜は寝返りをうつと痛みで目が覚めてしまうので熟睡できず。昼間は衣服の脱ぎ着その他の生活活動で四苦八苦。文字通り、寝ても覚めても、肩の痛みに悩まされました。老化現象だから仕方がないのかとも思いましたが、同年代でもならない人たちもいるわけで、やはり食べ過ぎと運動不足で血行が悪くなっていたんだと思います。
また、食事が変わると宿便が出るなんて話も耳にしますが、私の場合、宿便らしきものが出た記憶はありません。大森英櫻さんの『正食医学 講義録第①集』によると、宿便は黒ずんでいるものが多いが、白やピンクもあるとか。私は、坐骨神経痛を発症する直前、白い便が出たことがあります。見た瞬間、ぎょっとしました。白って、不気味です(笑)。でも、あれは宿便というよりは、ナッツの食べ過ぎで消化不良を起こしていたのだと思います。
そして、坐骨神経痛になって歩けなくなり、ようやく、問題は過去ではなく、現在の食生活にあるということに気がつき、真剣に少食に取り組みはじめました。好転反応というのは実際にあるのだろうと思いますし、私の場合も、あったのかもしれません。食べ過ぎによる問題が大きすぎて認識できなかっただけなのかも。。。
しかし、不快な症状を安易に好転反応と見なして、現状を改めないでいると、大変なことになります(痛感)。少食なのに不快な症状が出たら、それは好転反応かもしれませんが、大食していて問題が発生したら、何はともあれ、少食にしたほうがよいです。私が経験したようなトラブルに見舞われる前に。
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