私は歯のサイズが大きい割に、あごが発達しておらず、歯並びが悪かったです。なんで過去形かというと、歯列矯正をしたため、今ではとりあえず行儀良く並んでいるように見えるからです。しかし、きれいに並べるために歯を抜いてしまったので、24本しかありません。厳密に言うと、親不知を4本抜いて、その後、歯列矯正のために4本抜いたんです。本来32本ですから、ちょっと少ないですよね。
子どもの頃、奥歯のほとんどが虫歯になってしまいました。親にも歯医者にも「きちんと歯を磨かないからだ」とさんざん言われたので、歯磨きをしないと虫歯になると思い込んでいましたが、今から思えば、時間をかけて歯磨きしないと虫歯になるような食生活の方にこそ問題があったんです。
昔は時間をかけて念入りに歯磨きをすることに加え、歯磨き粉も絶対に必要なものだと思っていました。でも、もう歯磨き粉は使っていません。菜食を始める前の自然派生活の初期段階では、ねんどの歯磨きや重曹にハッカ油とグリセリンを混ぜたものを使っていたこともありますが、今となってはそれらを使う必要性を感じません。マクロビオティックの手当法に出てくる、なすの黒焼きをたまに使う程度です。
また、以前は歯石がよく溜まり、歯石取りの器具を使って自分で取っていたのですが、重なった歯と歯の間は自分で取れないので、定期的に歯医者に行って除去してもらっていました。顎関節症になって、口が開かなくなり、大学病院に駆け込んだこともありました。歯並びがきれいだったら、こういう苦労もないのだろうと思い込んでいましたが、これらも今から思えば、原因は食生活でした。
口の中の状態は、菜食によって劇的に変わりました。今や特別な手入れをしていないにもかかわらず、歯石とは無縁で、歯茎のトラブルもありません。しょっちゅう出来ていた口内炎もほとんど出来なくなりました。
思い込みから歯には相当なお金と時間を使ってしまいました。もっと早く菜食に目覚めていたら、そんな無駄なお金を使うこともなかっただろうと思います。私の場合、ちょっと歯並びが悪いという程度だったので、今にして思えば、長期間苦痛に耐えて矯正する必要などありませんでした。
しかし、過去を悔やんでいても始まりません。
It's never too late to mend.
(改めるのに遅すぎることはない)
この言葉を胸に刻んで、今ある24本を大切にしようと思っています。
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