2012年2月11日土曜日

海塩を摂取しても大丈夫なのか

私は3年前ぐらいから、塩の摂取にかなり懐疑的でした。大食いに悩んでいた私にとって、塩気は食欲を昂進させる厄介ものだったのです。しかし、ナチュラル・ハイジーンでの塩の扱いは、そんな生やさしいものではなく、完全に「毒」と言い切っています。有害であると…。

毒と聞いても100%「無塩」にしてよいものか、ずっと悩んでいたんですが、先月23日間、調味料なしの生活を体験した結果、やはり塩は体に良くないのではないかと、あらためて思うようになりました。

塩をとらなくなったら、体の中から塩を外に出そうとする動きがものすごく活発になってきたんです。何日も食べていないのに、口の中ですごい塩味がしていました。

そして、24日目に久しぶりに塩分をとったら、翌日は、もうすごい状態。一日中、塩のかたまりをなめているような塩辛さが口の中に充満していました。また、それからしばらくして外食で辛い味噌汁を飲んでしまったら、今度は、その後2日間、口の中が焼け付くようなヒリヒリした痛みが続きました。

ここまで来ると、さすがに塩に対して良いイメージはもてなくなりました。そして、"The 80/10/10 Diet"(Dr. Doug Graham 著)の塩についてのFAQ (p.253, "Is eating sea salt all right?")を読み返してみました。以下はこの項目からの抜粋です。

抽出された塩化ナトリウムは、いかなる種類のものであれ、人体にとって刺激物であり、有害である。

抽出された塩化ナトリウムは、味蕾(みらい)の感覚を麻痺させ、甘味、酸味、苦味を感じなくさせ(塩を摂取している人が、塩がないと食べ物の味がしないと言うのはこのためである)、消化・排泄を遅らせ、体内の自然な水分バランスを乱す。

今回、舌がひりひりする痛みを感じて、非常な刺激物であることを再認識し、また、塩をとると、体がむくむのは、水分バランスが崩れているからなのだろうと思いました。

ここで注意しなければならないのは、抽出された塩化ナトリウム、いわゆる「しお」(きわめて有害)と、ホールフードである植物性の食材の中に自然にふんだんに含まれる、ナトリウムその他の塩(これらは人体のあらゆる細胞が必要とするきわめて重要な栄養素である)とを区別する必要があるということである。

さまざまな野菜、特に、セロリやトマトは、人体が必要とするあらゆる有機塩その他のミネラルを、我々が必要とする、適切な量を適切な組み合わせで提供してくれる。

一時期、野菜をまったく食べず、果物ばかり食べていたことがあったのですが、どうもうまく消化できない感じでした。ミネラル不足だったのでしょう。夕食にしっかり野菜を取るようにしたら、胃がすっきりして、眠りにつく頃にはお腹がグーグー鳴るようになりました。野菜を食べると、消化が促進されるみたいです。

で、いったん体内に入れてしまった塩なんですが、全部排出するまでには、塩を完全に断ってから、何年もかかるみたいです。ちょっとショックな情報でした。でも、そんな読者を励ますかのように、次の記述がありました。

しかし、気を落とさないでほしい。完全に断てば、大部分の塩(およびクレービング)は数週間で大幅に減少する。

確かに、塩を食べたいという欲求(クレービング)は収まりました。ま、正確に言うと、食べると舌が強烈に痛むので、食べたいとは思えなくなったということなんですが…。

塩の摂取については、賛否両論さまざまに意見が分かれています。もし、そうした情報に振り回されて塩の摂取を迷っているのなら、まずは2~3週間、調味料ぬきのローフード生活を試してみると良いと思います。その後どうしたら良いかは、きっと自分の体が教えてくれるはずですから。

※ 関連記事

塩神話に対するナチュハイ的考察(2012.8.16)

塩神話に対するナチュハイ的考察: 補足(2012.8.20)

塩とむくみ(2016.4.8)


コメント

Norahさま、

こんばんは!
私も調味料なしでも結構いけるクチですが、友達に自宅に来てもらって手料理をふるまうことが結構好きなので、友達に美味しいと思ってもらえる料理を作るうえで、一般的な味覚を失ってしまうことが結構怖いため、必要悪?として摂取しています。(笑)
でも、外食については、すでにかなり厳しくなってます。
特に油がだめですね。
後から胃が痛くなって、苦しい思いをしたことがよくあるので、かなり警戒するよになっています。(涙)
今は食材に放射能汚染の心配も加わって、ますます外食から遠のいてます。(なので、なおさらどこかに食べに行くよりは、うちに来て欲しい、て感じです)

投稿: パーシモン | 2012年2月12日 (日) 21時01分

★パーシモンさん

コメントありがとうございます!

外食より内食というのは、良いですね。外の油はほんと、きついです。若いうちはともかく、中高年は絶対に油脂を控えたほうがいいと思います。

お料理好きの方に調味料を使うなというのは確かに酷かもしれません。使わなくなると、舌が激変してしまいますから…。私はもう既に「一般的な味覚」を失っています(笑)。

どこまでやるかは、やはり自分の心と体に相談するしかないと思われます。私の場合、最悪の体調不良からかなり立ち直っているとはいえ、まだ自分が望んでいる健康状態に達していないため、世間一般から見るとかなり過激な食事法に突き進んでいます。

投稿: Norah | 2012年2月13日 (月) 09時54分

こんばんは。
塩断ちがありますが、3日以上は危険だとか、長期間やるべきではないと言われていますよね。
私的に『大丈夫なのでは?』と思いつつ、一般常識とクレービングに負けて摂取していました。
こちらのブログを拝見し、今度はクレービングを乗り越えたいと思いました。

投稿: いちぢく | 2019年5月 4日 (土) 21時37分

★ いちぢくさん
おはようございます。コメントありがとうございます。
塩断ちは他人に「やれ」と言われて、「はい、そうですか」と簡単にできるものではないですが、自分の頭で納得できたら、実行できると思います。とりあえず、2週間とか3週間とか期限を決めるとクリアしやすいかもしれません。がんばってください。応援しています。

投稿: いちぢくさんへ | 2019年5月 5日 (日) 07時23分

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