2011年3月10日木曜日

低脂肪 vs 高脂肪

私は自分の食生活を「低脂肪」だと書いてきましたが、The 80/10/10 Diet"(Dr. Doug Graham 著)の基準に照らすと、低脂肪ではなかったことが判明しました(汗)。

昨年の春、坐骨神経痛になったことで少食にしようと決意し、夏までは緊張感もあったせいか順調だったんですが、秋ぐらいから食欲との戦いになっていきました。それで、メニューにナッツやアボカドといった高脂肪食材を増やすようにしたら、ごはんをそれほど食べたくなくなったので、これはいいと思って、ナッツやアボカドを毎日のように食べていました。

ところが、冬になり、体の調子がどうも重苦しく、夏に感じたすっきり感がなくなってしまいました。最初は季節的なものかとも思いましたが、自分の食生活を振り返ってみて、脂肪分を摂りすぎていたように思い始めました。

そこで、先月の半ばからナッツやアボカドは一切食べないというスタイルに切り替えたら、体調が上向きました。この食生活にして今でちょうど3週間ぐらいなのですが、顔に吹き出物が出はじめ、ようやく体に溜め込んでいた脂肪分の排泄が始まったみたいです。いったいどれだけ溜め込んでいたのか、ちょっと気がかりです(笑)。

80/10/10は Low-fat Raw Vegan と呼ばれる、低脂肪の生菜食で、炭水化物、たんぱく質、脂肪の比率をそれぞれ80%(以上)、10%(以下)、10%(以下)とするのが基本なんですが、この比率は体積比ではなく、カロリー比なんです。

そのため、脂肪分の高い食材はかさ(見た目)が少なくても、カロリーが高いため、結構な比率を占めることになってしまいます。

例えば、本に出ていた例ですと、次の表のようになります。

 Photo_3

 かさで見ると、アーモンドは圧倒的に少ないのに、カロリーの比率は78%にもなっています。

 そして、注目すべきはレタスにも脂肪分が含まれているということ。野菜や果物にも脂肪分が入っているので、野菜や果物をたくさん摂取すれば、特別にナッツやアボカドなどを摂る必要はなさそうです。

 80/10/10には、1日2000calを摂取する人の場合、1日に摂ってよい高脂肪食材は、次のいずれかひとつのみ(全部ではありません!)と書いてありました。

  • アボカド(中ぐらいのもの) 3分の1
  • アーモンド 0.6 オンス(約15粒)
  • オリーブ(中ぐらいのもの)20粒
  • オイル 大さじ1杯未満

1日に必要な摂取カロリーは体格と運動量によって決まるため、私の場合、2000calというのは、ちょっと多いように思われます。つまり、上記の食材の摂取量はもっと少なくなるということです。

私は明らかにこの低脂肪の基準からはずれていました。アボカドは小さいものなら1個は食べていましたし、それにプラスして、くるみをひとつかみぐらい食べ、日によってはフラックスシードなんかもプラスしていましたので、脂肪の比率はかなり上がっていたと思われます。

80/10/10によると、こうした高脂肪の食材を摂りすぎた場合、疲労感、口臭、消化・排泄機能の低下などを感じるようになるとあり、私のなにか重苦しい感じは脂肪分の摂りすぎからきていたと確信しました。

そこで今では、日中に摂取する果物の量を増やし、高脂肪食材に頼らないようにしています。自分にとってどのぐらいの果物、野菜が必要なのか、まだ手探り状態で、落としどころが見つからないのですが、先月はじめまでの倦怠感のようなものはなくなってきているので、とりあえず正しい方向に進んでいるのではないかと思っています。

念のため、書き添えておきますと、80/10/10の理想とする脂肪摂取量は「少なすぎる」として異論を唱えている方々もおられます。80/10/10の比率では禁欲的すぎて、ストレスが溜まってしまうとか、体がもたないとか色々な考え方があると思います。ただ、高脂肪のローフードで体調を崩しているローフーディストも結構いるようなので、必ずしも「生=ヘルシー」とならないことだけは確かだと思います。

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