今日は、中国の少林寺で武僧を目指す少年たちの動画をご紹介します。毎日厳しい鍛錬を続ける彼らを支えているのは質素な菜食です。
※この記事で当初紹介していた動画は次の動画の編集版だったので、過激な部分は削除されていたのですが、その編集版が公開されなくなってしまい、オリジナルの動画を掲載することにしました。かなり過激な内容(肉体を酷使する鍛錬)も含まれていますので、視聴する際はご注意ください。
● 動画内のナレーションの概要。
(私は仏教や武術関係に疎いので、英語を聞き間違えていたり、不適切な日本語を使っているかもしれません。何かお気づきのことがありましたら、遠慮なくご指摘ください。)
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[3:24]
この子どもたちは少林寺の俗弟子(出家していない在俗の門弟)である。
少林寺の門人は、俗弟子と武僧に分かれる。
武僧になることが俗弟子たちの夢。
そのためには少林拳の高い技能と仏教徒としての強い信仰心が要求される。
[5:47]
厨房では毎日100人分以上の食事が用意される。
もやし、マントウ(主食用の蒸しパン)、米飯といった内容。
武僧も俗弟子も菜食でなければならない。
激しい練習内容にもかかわらず、食事は質素。
厳しい鍛錬のため、少林寺の子どもたちの食事量は大人より多い。[10:44]
少林拳のあらゆる型の強みを取り入れた童子功(Tong Zi Gong)が編み出された。
少林拳は精神、知能、肉体の鍛錬を必要とし、童子功にはその考え方が表れている。
[11:03]
童子功には初級と上級がある。
初級では特に回転系および跳躍系の技能を重視。
腱や関節の高い柔軟性が必要なため、5~6歳から練習を開始するのが理想的。
この2人の少年はともに9歳で、初級を4年間練習してきた。[12:15]
成長して初級の童子功を修得すると、上級に進むことが許される。
6年間上級を練習してきた18歳の少年が卓越した柔軟性を披露。
上級を修得すると不可能と思われる角度まで曲げられる。
ひざをまっすぐにしたまま足を外側に回した場合、普通の人は90度しかいかないが、童子功を修得すると、180度まで可能となる。[13:16]
少林寺の拳師になるには、童子功が不可欠であるという。
関節の柔軟性を極端に高めることで、理想的な身のこなし、けたはずれの力を発揮できるようになる。
また、童子功の修練により、鋭さ、技能が生涯続く。
(童子功をやっていないと、50~60歳ぐらいで衰えてくる)[59:16]
基本鍛錬の後、素手および武器を使っての戦闘法。
短い動きを繰り返し練習して、体に覚え込ませ、本能的に最大限の力を常に発揮できるようにする。
この動画を見てどう思われたでしょうか。
動物食をしていなくても、これだけ動ける
それとも、
動物食をしていないから、これだけ動ける
と思われたでしょうか。
こちらの回答によると、少林寺の料理の味付けは薄味のようで、あっさりしているといいますから、蒸し料理、ゆで料理系でしょうか。日本の一般的な基準からすると、非常に質素なものに思われますが、油脂をふんだんに使ったこってりした料理より、消化しやすく、体に負担がかからないのかもしれません。
現状、菜食は病弱な人が健康のために始めるというケースが多く、目標が健康を取り戻すという程度で、身体能力を高めるというところまではなかなか到達できていない気がします(私自身がそうなのですが…)。でも、もし、元々健康で運動神経の良い人が菜食を始めたら、並はずれたパワーが出せるんじゃないかと思うんです。
肉や魚を食べないとパワーが出ないという思い込みさえ捨てられれば、消化に負担のかからない菜食の食事は、運動能力にプラスに働くと思います。ま、思い込みを捨てるために、相当な心理的葛藤があるかとは思いますが…。
今回の少林寺の少年たちは、菜食により、身体能力を最大限に高めた好例ではないかと思います。
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