2011年3月17日木曜日

心が環境に与える影響

前回の記事(「洗心」)で悪想念が災害をもたらすと書きましたが、ちょっと説明不足だったので、今日の記事で補足します。

洗心を提唱された故関英男博士の著書、『高次元科学』は、「気」、「瞑想」、「念波」、「宇宙意識」といった内容が蕩々と説明されており、いわゆる「精神世界」系の本です。私がこういう分野に興味をもつようになったのは、ここ数年で、それ以前は興味がなかったというか、率直に申しますと、そういう世界に極度のアレルギーがあり、拒絶反応を示していました。目に見えないものは信じない、霊や宇宙人なんて「非科学的」と考えていたため、そのテの話をする人には近づかないようにして距離をおいていました。

ところが、ここ数年、体調不良やら精神的な落ち込みやら、色々なことが重なり、そうした世界について考えるようになり、色々な方の著作を読むようになりました。ただ、商業主義的な匂いのするものには相変わらず抵抗があるので、セミナーとかグッズ販売的なものにはまったく関心がありません。あくまで自分の家で本を読むという「オタク」的スタンスが基本です。

ちょっと前置きが長くなりましたが、そんなこんなで『高次元科学』も手に取ったのですが、いちど読んだだけではとても理解できず、3回目ぐらいでぼんやり分かってきました。天変地異などの異常現象は「地球の自浄作用」なのだそうです。「環境汚染で病んだ地球が、自らを癒すために生命力を働かせている」のだとか。

こう書くと、まるで地球が「生き物」みたいで不気味に思われたでしょうか。どうも生きているみたいですね。そして、「意識」があるようです。人間以外の動物や植物、鉱物にも意識があるようですから、その母体である地球や宇宙に意識があっても当然といえば当然ですが、普通はそんなこと考えないですよね。

『高次元科学』では、植物に人間の感情を読み取る力があるという不思議現象、バクスター効果について次のような記述があります。

このバクスター効果をアメリカの超心理学会誌に初めて発表したのは嘘発見器(ポリグラフ)の専門家であるバクスター氏でした。氏は、水が根元から葉までとどくのにどれくらの時間がかかるだろうと、ドラセナという植物の葉に嘘発見器の端子をつけました。そのとき、思うような結果が出なかったので、氏はドラセナに八つ当たりし、「葉を燃やしてしまうぞ」と心の中で思ったそうです。すると、驚いたことに嘘発見器の針が異常に振れたというのです。ドラセナが恐怖を感じたのです。

私の部屋にもドラセナの鉢がいくつか置いてあり、ときどきドラセナたちに話しかけたりしているので、この話にとても興味が湧きました。

この偶然をきっかけに、氏は何十種類もの植物を使って、植物の不思議な能力を実験、研究しました。そして、植物には人間の感情を読み取る力があることを確信したのです。さらに、バクスター氏は、生物間の通信があるのかどうかという謎に挑みます。

それは次のような実験で確かめられました。まず、誰もいない部屋に植物を置き、嘘発見器がセットされました。そして、隣の部屋で、機械仕掛で生きた海老を煮えたぎった湯の中へ入れるのです。海老が入ってない海水を湯の中へ入れたときには植物がどんな反応を示したかも調べました。

その結果、植物には動物の命に反応することが明らかになったのです。海老が湯の中に入れられたとき、つまり海老の死の瞬間ですが、嘘発見器の針は大きく振れたのです。

死ばかりでなく、誕生の場合も同じことが確認されています。

植物は、他の生物の生や死、人間の愛とか憎しみに敏感に反応しているということです。そうなると、植物や動物を擁する大地(地球)や、そのまわりを取り巻く大気(宇宙)にも、わたしたちの心がけや生きざまがダイレクトに影響を与えているとしても、不思議とは思えなくなります。

宇宙の真理を追究していった方々は異口同音に「心」の問題を強調されています。「環境汚染」というと二酸化炭素だとか、化学物質だとか、そういうものが最初にイメージされそうですが、根源は人間の心なのでしょう。歪んだ心がまず直接自然に悪影響を与え、歪んだ心によってさらに良からぬものが生産されていく。環境破壊は心から始まっているんですよね。関博士が何はともあれ「洗心」と力説されていたのも納得です。

※ 関連記事

利他的な樹木の世界(2019.03.15)

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントはブログの管理人が承認するまで公開されません。