呼吸の「呼」は息を吐くという意味だそうで、漢字の順序どおり、吐いてから吸うのが肝心みたいですね。
ラジオ体操の影響でしょうか。私は、深呼吸というと、「吸ってから吐く」ものと思い込んでいたのですが、『万病を治す冷えとり健康法』(進藤義晴著)には、
息をする最大の目的は、肺の内部の換気をして炭酸ガスなどの形で毒を吐きだすという点にあるのです。「きれいな空気を吸いこみたい」と思っても肺の中が毒でいっぱいになっていては吸い込むことができません。だからまず吐きだす必要があるのです。
と書いてあります。
これを読んだとき、子どもの頃に受けた肺活量測定を思い出しました。私はこの検査が非常に苦手で、平均を大きく下回る結果ばかり出していました。進藤さんによると、現代人は息が浅く、換気の量が少ないとのことですが、私はそうした現代人の中でも特に換気量が少ない部類、つまり、排毒がうまくできていないタイプなのだと思います。
それで、少しでも多く毒を吐き出せるよう、鼻呼吸とともに、腹式呼吸の練習もしています。上記の本の「腹式呼吸」の項によると、
まず息を吐くときは、腹部(できればへその少し下の部分を中心に)をへこませてゆくと、息がでてゆきます。これは横隔膜が押し上げられて肺を下から押し縮めるからです。
なるべく長い時間をかけて、ゆっくりとへこめるだけへこませておいてから、力を抜くと腹部はもとにもどり、横隔膜は正常の位置まで下り肺が拡大して空気が吸いこまれます。吸おうと意識する必要はありません。
とのことです。確かに吐ききって、もう吐けないというところまで吐くと、大きく吸い込める感じがします。
しかし、私の場合、なぜか吐くときにお腹を膨らませてしまう癖があるんです。最初、逆だから矯正せねばと思ったんですが、「逆腹式呼吸」なるものも存在することが分かりました。そして、「逆腹式呼吸」には「順腹式呼吸」とは異なる効能もたくさんあるようなので、矯正せず、逆のままでいいかと開き直って呼吸の練習をしています。
一生のうちに呼吸できる回数というのは、あらかじめ決まっていて、はあはあと短く何度も呼吸する獣は寿命が短いなんて話を読んだことがあります。気がつくと、癖で浅い呼吸をしている私は獣に近いのかもしれません。ゆっくりと深い息をして、少しでも人間に近づきたいと思っています(笑)。
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