2012年1月14日土曜日

自分の自然治癒力を信じよう

テレビを見ていると、「~したら、お医者さんに相談だ!」とか「痛くなったら、すぐ○○」とか、医者や薬に頼らないと病気は治らないと言わんばかりです。でも、本当にそうなんでしょうか。

私は、過去記事(「薬に頼らない」)に書いたとおり、9年前から薬は一切飲まないことにしており、医者にもかかっていません。その間、風邪を引いたり、四十肩や坐骨神経痛に苦しんだりしたこともありましたが、何とか自然に治りました。体の不調は、私にそれまでの生活態度を反省するよう促し、自然治癒力の偉大さを教えてくれました。

『生命の実相--第2巻』(谷口雅春著)は、読者に奇跡的な治癒を数多く引き起こしたと冒頭に書いてありましたが、私も実際読んでみて、非常に力が湧いてくる本だと思いました。漠然と感じてはいたけれど、うまく言葉にできずにいたことが、明快に説明されており、「そうだ、そうだ」と何度もうなずきながら読みました。

以下、この巻の一部を引用します(p.88)。

… 結局薬を用いたときよりも、自然療能という名医が、病気に応じていかなる他の療法よりも、迅速に適宜(てきぎ)の処置をとってくれるのであります。なぜなら、自然療能という医師は自分の外にある人を招(よ)んでくるのではなく、自分の内にチャンといる名医だからいかなる医師よりも、迅速に処置がとれ、外から患部を想像するのではなく、内にいて患部の状態を知りつくしていて、それに適応する抗毒素の製造や体温の調節や便通の調節をするのでありますから、その処置をまちがえるということは決してないのであります。

外にいる人よりも、自分の中の名医に頼るというのは、まったくもって、もっともな話だと思います。

ところが、内部の「生きる力」すなわち自然療能博士にその処置をまかさないで、外から呼んできた医学博士の投薬を行いますと、自然療能博士の内的投薬が、突然の外部的干渉で攪乱(こうらん)されるのであります。自然療能博士は内部にいるので、その患者が、外部の医学博士に頼る気を起こした瞬間に、もうそれをただちに知っています。彼はこの患者に二心(ふたごころ)あることを知って、もう自然療能の手をいく分加減し手控えして、外部から何が這入(はい)って来るかと身構えをするのであります。

外の人に浮気しようと考えたところで、もうお見通し…。自然療能博士、さすがです。そして、身構えた自然療能博士は、次の3つの行動に出るとのことです。

(1)たいてい外から投薬される薬物は、内部の細胞自体にとってはある毒作用をともなった異物なので自然療能博士は今度はその毒作用を打ち消すために半分の力を割(さ)くのであります。そのため自然療能博士は全部の力を病気を治す方に集中することができない。

外から来た毒への対応に半分の力が取られるというのは、非常にもったいない話です。

(2)仮に外部からの投薬が、自然療能博士が今ちょうど身体(からだ)の中で製造しようとしていた薬物と同一性質であったとしますと、自然療能博士は内部の自家免疫薬の製造の手をいく分か休めて外からの薬物を喜んで迎えるのであります。その代(かわ)り自然療能博士はこの次の時も適当なる薬物が外から来るであろうとの予想をもって、しだいに内部の自然療能力を働かせずにおくようになるのであります。

この例として、消化剤の連用により、消化力が低下することが挙げられていました。自然療能博士がすっかり油断して、怠けている状態ですね。

(3)自然療能博士が熱を高める必要を認めて熱を高めている時に、解熱剤をのませると、一時熱はさがりますが、自然療能博士が熱を高める必要があると信じている限りこんどは解熱剤に打ち勝ってでも熱を上げねばならぬと努力しますので、熱が普通以上に長引くことになります。

自然療能博士は意外と意地っ張りなところもある…。

いろいろ医者を変え、薬をかえして、内部からの自然療能力を攪乱(まぜかえ)してしまった人は、最後に医者と薬とに絶望して、もっぱら自然療能に頼ろうと決心しましても、自然の働きは徐々に回復するのがふつうでありますから、薬にまかせて半分は眠っていた自然療能力が完全に回復し切るまでにはいく分の忍耐がいるのであります。

病気がかなり重篤な状態になり、医者や薬を見限って菜食や民間療法に切り替えたが、不幸にして命を落とした。こういう話をときどき耳にします。そして、このテの話を引き合いに出して、菜食や民間療法を批判する人がいますが、それはちょっと違うのではないでしょうか。自然の働きが回復するのには、時間が必要であり、その時間が足りなかったことを、菜食や民間療法のせいにするのは、お門違いでしょう。

深刻な事態に陥る前に、日頃から自然療能博士(自然治癒力)に全幅の信頼をおき、良好な信頼関係を築いておくことが重要だと思います。

コメント

素晴らしい内容でした。感動しました。やっぱり私が考えていたのと
同じ内容です。あえて付け足すとしたらステロイドや免疫抑制剤や
間違った手術によりボロボロにされた患者さんが頼みの綱で採食や民間療法や代替医療にすがっているのに間違った医療を続けた医者は批判されない事です。
医療産業複合体に囲い込みをかけられる前に自力で脱出したのも尊敬すべき点です。私も含めて大半の人達は医療産業複合体に酷い目にあわされないと気が付かないものです。
ノラさんとは少しやり方が違いますが間違った標準医療から脱出出来ました。治ってからが本当の勝負です。

投稿: 一患者 | 2012年1月24日 (火) 22時06分

★ 一患者さん

コメントありがとうございます。共感していただけたようで嬉しいです。一患者さんも色々と思うところあって、標準医療から脱出されたのですね。

情報の洪水の中で時々自分の進むべき道が分からなくなることもありますが、そういうときは、この『生命の実相』のような本を読むと、迷いが晴れるような気がします。

投稿: Norah | 2012年1月25日 (水) 10時29分

早速の御返事ありがとうございました。実を言うと「生命の実相」という本はこのブログを見て初めて知りました。医者では無く宗教家の方が随分昔に書かれた本のようですが最近の免疫学で解明された事が既に分かっていたのですね。間違った標準医療から脱出するために独学で免疫学や血液検査の意味、東洋医学を勉強して今では自分のオリジナル漢方薬(手に入る物は自分で調達、それ以外は量り売りで買っています)を作って飲んでいます。私はまだまだノラさんレベルではないです。ハハ。西洋医学で必要なものは抗生物質、ワクチン、抗ウイルス薬だけです。生活習慣病は自業自得であり、これに付ける薬はありません。今の世の中危険な細菌やウイルスはわざわざ感染しない限り感染症は無いと思います。では何が今の世の中怖いかと言うと化学物質です。これが体内でタンパク質と結合すると不完全抗原ハプテンとなります。自己免疫疾患の原因は粗化学物質だと思ってよいでしょう。殺しても死なない化学物質を攻撃しちゃうから自己免疫疾患になってしまうのです。これは採食小食で排出するしか無いのです。ステロイドや免疫抑制剤を使っている限り絶対に排出は起きないのです。残る現代病は精神病ですがこれは生命の実相の中に答えがあるのでしょう。

投稿: 一患者 | 2012年1月26日 (木) 23時24分

★ 一患者さん

またまたコメントありがとうございます。

私も決して他人様に自慢できるほどの健康体ではなく、どうにかこうにか医療や薬の世話にはならず、自分でなんとかしているというレベルです。標準医療とどう関わってきたか、どのぐらいの年数関わってきたか、人それぞれ違うと思うので、そこから脱出するアプローチも人それぞれになるのでしょうね。自分に合う方法は自分で見つけるしかないように思います。

菜食・小食は非常に有効な健康法だと思いますが、『生命の実相』を読んでいると、まずは心構えなのかなと思わされます。

投稿: Norah | 2012年1月27日 (金) 09時58分

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