今から20年ぐらい前、スペインに旅行に行ったとき、たまたま通りがかったところにあった幼稚園(or 保育園?)で馴染みのあるキャラクターを見かけてびっくりしたことがあります。建物の壁面に、『アルプスの少女ハイジ』の主人公ハイジがでかでかと描かれていたのです。現地に住んでいる友人に尋ねたら、ヨーロッパでも日本のアニメが結構放送されていて人気があるのだと言っていました。スペイン語を話すハイジって、どんななのかなあ、見てみたいなあと思っていたら、20年後に願いが叶いました。
いまどき、YouTubeを検索すると、たいていのものが見つかるので驚きです。今回たまたま別のことを調べているうちに、スペイン語版のハイジを見つけたのですが、全52話すべてありました。スペイン語版は2種類あるようで、上掲の動画は中南米諸国版。スペイン本国版はオープニングやエンディング、挿入歌が日本語のままで嬉しかったのですが、声優さんが好みじゃなかったので、ここでは中南米版を紹介することにしました。
しかし、私のスペイン語力は、非常に稚拙で、単純なフレーズと限られた単語を知っている程度なので、細かいところがさっぱり分かりません。子どもの頃、日本語で夢中になって見ていましたから、ストーリーの流れは分かっているのですが、細部はもうすっかり忘却の彼方…。スペイン語では会話の詳細が分からず、ストレスがたまってきました。
日本語版は見つからなかったので、私にとって、日本語に次いで理解できる言語、英語版はないものかと探してみました。
すると、ありました。
これは、オリジナルのテレビシリーズを1時間半に編集し、英語に吹き替えたものです。オリジナル全52話は各国語に翻訳されて放映され、各地で人気を博したようなのですが、なぜか、英語圏ではこの編集版しか制作されなかったようです。
スペイン語よりはるかに理解できるので、楽しめたのですが、20時間以上ある話を1時間半にまとめてしまうというのは、ちょっと、というか、かなり無理があります。52話全部見たいので、がんばって辞書を引きながら、スペイン語で見てみるか…。でも、現在形と現在進行形、現在完了形までしか分からないというお粗末なレベルなので、きついなあ(笑)。
ハイジが日本で放映されていたのは1974年ですが、私はその頃、スライスチーズを食パンにのせて焼いた、チーズトーストを牛乳といっしょに食べるという朝食にはまっていました。ハイジなどの欧米を舞台にしたアニメやドラマにものすごく影響を受けていたと思います。
中年になって、そして、健康オタクになってこのアニメを見てみると、ハイジやペーターが美味しそうにパンやチーズをほおばる姿は微笑ましいと思う反面、子どもたちに危険なメッセージを送っているなと感じます。牛乳や乳製品は、過去記事(「牛乳神話から抜け出すチャンス」)にも書いたとおり、「百害あって一利なし」です。メディアが発信するイメージに踊らされないよう、周囲の大人が注意してやる必要がありますね。私の親の場合、用意するのが楽なので、パンとチーズと牛乳の朝食を歓迎していましたが…。
※2025.4.4追記:英語の動画は削除されていたため、代わりに、日本語のオリジナル音声に英語の字幕が付いたものを共有します。
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