過去記事(「骨盤の歪み」)にも書きましたが、私は長いこと、骨盤が後傾した状態でした。坐骨神経痛をきっかけに運動や姿勢を見直して、ずいぶんと改善されたのですが、ちょっと気を抜くと、昔の癖で、ついつい骨盤が寝てしまう…。
これではいかん!
…ってことで、現在、骨盤矯正強化期間中。骨盤を立てることに意識を集中させています。
日本人は後傾気味の人が多いらしいのですが、昔は正座できっちり座る癖を子どもの頃からたたき込まれていたので、姿勢の良い人が多かったんじゃないでしょうか。
でも、現代はめったに正座をしないし、椅子に座るときの姿勢(骨盤の位置)を指導する家庭も少ないように思います。こたつ(掘りごたつじゃないやつ)に入るときなどは、長座で腰を曲げて座ったりしますし、学校でも体育座りなどは腰を曲げて座っています。さらに、子どもの頃からゲームやパソコンで前屈みの腰曲がり姿勢。骨盤後傾が促進されそうな生活習慣ばかり…。
私が意識しているのは、坐骨を後ろに引く感じ(出っ尻状態)で座ること。正座なら、かかとで坐骨を後ろに引っ張る。椅子だったら、ウェストがお尻より前に来るようにする。こうするだけでかなり微妙な刺激が腰や股関節、お腹に感じられます。
これに疲れてくると、腰を曲げたり伸ばしたり、骨盤を前後に揺さぶるような感じでほぐし、とにかく、後傾した状態で固まらないように注意しています。
そして、目指すは股割り!
股割りをすると骨盤が立ってくるらしいです。
YouTube: MATAWARI JAPAN
[2:09]
正しい股割りのポイント
1. 足先は立てたまま固定
2. ひざはゆるめる
3. 顔は正面を向いたまま
4. 背筋を伸ばして前に移動
※股関節からではなく背中から曲げると、腰痛の原因となったり、内臓を圧迫してしまうので注意すること
[2:57]
股関節が動かない原因は骨盤の位置とも関係している
●股関節の動きが出てくると、骨盤が立ってくる
●現代は骨盤が後傾している人が多い
●股割りをすることで徐々に骨盤が正しい位置に戻る
正しい股割り、美しいですねえ。股割りはストレッチ(股裂き)ではなく、股関節を動かして股関節から開脚することなのだそうです。
お恥ずかしい話、私は今、股関節が90度ぐらいしか開かないんです…(汗)。以前はもう少し開いたんですが…。
前屈は昔から得意で、今でも長座ならべたっと胸がつくんですが、これって関節じゃなく、筋を伸ばしているだけで、上記の間違った股割りと同類なのかな?
身体能力を高め、健康体を目指すなら、やはり骨盤を立てることと、股関節の可動域を広げることを意識しないと駄目ですね。
動画の中で先生がデモンストレーションしてくれている、股割りして下腹を付け、そこからぐるっと脚を回すやつ(脚抜き / ロールオーバー)、あれを私もいつの日かやってみたいです。
コメント
★ 黄菜しろさん
こんばんは~。コメントありがとうございます!
プロフェッショナルな視点からの助言、嬉しいです。
私は5歳で初めてバレエ教室に行った時、この動画でやっているように、開脚で前屈してお腹をつけたあと、脚を後ろにぐるっと回すように言われたんですが、全然できませんでした…。他の子は軽々やっていたので、小さいながらにものすごいコンプレックスで、いまだに覚えているんですが、5歳の時点でガチガチだった骨盤(そして、その後さらに悪い方向に固めてしまった骨盤)がそうそう簡単にほぐれるとは思えないので、無理せず、マイペースでやっていきたいと思います。
ここ1年ぐらい、年配の人達と接触する機会が多く、こっそり観察させてもらっていますが、みんな骨盤がすごく後傾しているんですよ。膝や足首が痛い痛いと言う中高年が多いけど、やっぱり骨盤を中心とした姿勢の悪さが諸々の不調に起因しているんじゃないかなあと思う今日この頃です。もちろん、飽食美食で内臓弱らせているから、みんな内臓をかばうように猫背で、骨盤だけの問題じゃないことは明らかですけどね。
>健康な身体に近道などないのです!
まったくそうですね。食事だけでなく、運動(&肉体労働)もがんばりま~す。
投稿: Norah | 2013年11月 1日 (金) 19時39分
こんにちは!
本当にきれいな股割ですね~。
ただ、ヨガをやってる私も開脚は120度程度しか開きません。
単に私が熱心に開脚に励んでないというのもあるかもしれませんが(笑)
ある程度筋肉が固まっている大人になってから始めるのであれば、
無理は禁物です!
固い筋肉はただでさえ傷つきやすいですからね!
イメージをすることは大事なので、筋肉の動きを感じながら正しい位置へ誘導しつつ、
「限界よりギリギリ手前の痛気持ちいいところを味わう」ことを「継続する」ことが
「完成ポーズ」より大事かと思います。
(継続すれば、自動的に(可能な範囲で)完成ポーズに近づいていきます!=柔軟性UP!)
また、骨盤だけに囚われず、全身の中の土台である「骨盤」を意識することで、
そこから背骨→頭蓋骨まで(上半身)、骨盤から下半身へ…と全身が整いやすくなります。
骨盤は立っても、背中や肩首周りの筋肉が固く血行不良であれば猫背は治りませんし、
足首が固ければ腰を痛めることにも繋がります。
全身をくまなく使うこと。
ようは、面倒くさがらずに全身しっかり使えっちゅうことですね(笑)
(田舎のお年寄りのように、生涯現役で畑まで歩いて畑仕事して…って人たちは本当に素晴らしいです!
ようは、本来運動なんてわざわざする必要もないんですよね。
「生きること」の中に運動は当たり前に入ってたのですから。
現代人が頭中心の生き方になってしまった弊害が、食事の不摂生とともに
大きな問題にますます発展してくでしょう。子供たちですらほとんど大人と同じ状況ですから…。)
そもそも運動を面倒くさく感じるのは、身体が強張って動きづらい証拠なので、当然ですが身体の老化です。
そして、身体が動きづらいから動くのが面倒くさく感じる=心の老化に繋がるわけです。
やっぱり心と体は密接に繋がってます!
健康な身体に近道などないのです!
ちょこちょことメンテナンスをしてあげましょうね♪
継続は力なり!
形よりも↑これが大事だと思います♪
(もちろん間違った身体の使い方は身体を痛めますので慎重に!)
投稿: 黄菜しろ | 2013年11月 1日 (金) 13時04分