先日、よく行く近所の果物屋さんでりんごやバナナ、柿などを買い込んでいたら、熟れすぎて商品にならない柿を2個、おまけで付けてくれました。
この完熟の柿(写真中央)、色が他の柿より赤く、触るとプヨプヨとした感触。包丁を入れたら崩れそうなので、包丁は使わず、器の中でへたを手で引っ張ってみたら、ペロっと皮がむけて中味があふれ出しました。あふれ出た中味をすすったり、中に残っているのをスプーンですくったりしながら頂きましたが、最高に美味でした。極上のスイーツという味わいです。
このぐらい熟すまで待てば、柿って、どれでもこんなに美味しくなるのでしょうか。いつも待ちきれず、そこそこ熟したところで食べちゃっています。忍耐力が試されますね…(笑)。
この完熟柿は皮をむいたりカットする必要がまったくなく、食べ頃まで待てば道具や手間って不要なんだなあ、自然が用意してくれたものに抜かりはないなあ、とあらためて思いました。そして、思い出したのが、"The 80/10/10 Diet"(Dr. Doug Graham 著)にあった次の記述です (p.125)。
Maximum nutrition occurs when our teeth are the first thing to break Nature's package ... rather than a machine, an appliance, or even a knife.
最大限の栄養というのは、自然が用意してくれた包みを最初に破るのが機械や器具、ナイフではなく、自分の歯であるときに生じる。つまり、機械や器具を使ったスムージーやジュースとか、皮をむいてカットした果物とかより、丸ごとの果物にかぶりついて食べたほうが栄養を摂取できるといっているのです。
80/10/10の秋のサンプルメニューには、昼食が「蜂屋柿」(単品)となっている日があり、食べ方の説明があります(p.196)。
いちばん美味しい食べ方は、へたを取って、中味を吸うこと。この柿の皮は富有柿より薄く、食べられる。蜂屋柿の場合、皮をむく必要はなく、皮をむくことができないことさえある。
皮をむかずに中味を吸う…。ちょっと、お行儀悪い食べ方のようにも思いますけど、こういうほうが栄養をたくさん摂取できるのでしょうね。
私が普段食べている柿は、富有柿とか平核無柿などで、うちの界隈で蜂屋柿って見かけないなあと思い、調べてみたら、蜂屋柿は「渋柿」なんですね。どうも日本では干し柿にしているみたいです。80/10/10には、
感謝祭(11月の第4木曜日)に買って、クリスマスに食べましょう。
とありました。これは特定の日に食べることを推奨しているわけではなく、数週間から数か月おいておく例として書かれていたものです。干さずにおいておくだけで食べ頃に(甘く)なるってことでしょうか? いつか生の蜂屋柿が手に入ったら試してみたいです。
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