私は巻き爪です。手足の爪が湾曲して生えているため、外部からの刺激で爪が肉に食い込んで傷がつき、化膿して腫れることがよくありました。
この症状を最初に自覚したのは高校生の頃だったと思います。足の親指の爪の脇が化膿してしまい、困っていたら、クラスメートで同じ症状をもつ子が爪を取ってしまえば治ると教えてくれました。それで自分で爪を深く切って取り除くようになりました。かなり根元のほうまで剥がすようにして切っていたので、もう涙が出るほど痛かったです。でも、化膿して腫れ上がった状態でいるのはもっと辛かったので、痛みをこらえて爪を取り除いていました。
あまりにもしょっちゅう化膿してしまうので、もう爪を根本から除去してしまうしかないと考え、20代の頃、爪の根っこを取って、生えなくさせる手術をしました。両足の親指の両脇が化膿しやすいので、この左右の親指の両側4箇所を手術しようと考えたのですが、とんでもなく大変な手術でした。手術の後、麻酔が切れたらものすごい激痛で、その後普通の日常生活が送れるようになるまで何日もかかりました。最初の手術で懲りて、あと3箇所やる気にはとてもなれませんでした。
それで、残った3箇所は引き続き、自力で爪を取り除いたりして、なんとか対処していたのですが、菜食を始めたら、だんだん化膿しなくなってきました。それで、「菜食って、すばらしい!」と感激していたのですが、大食いをして体調が悪化しだした頃、また少し腫れるようになりました(以前ほどひどくはありませんが)。
私の場合、爪の形状に問題があるのは確かなのですが、それ以上に、老廃物が指に溜まっていることが問題なのではないかと思うようになりました。自分の足の指を観察していると、どうも、体調が悪い時の状態というのは、むくんでいて、外部からの刺激に弱そうな感じ。ちょっとしたことで、傷ついてしまうような状態。それに比べ、体調が良いときというのは、むくみがなく、肉がしまっており、たとえ爪が巻き込んでいても、ちょっとやそっとでは傷などできそうもありません。
足の親指というのは、脾臓から始まる経絡のいちばん末端にあると言われています。漢方では、脾臓は膵臓を含み、膵臓は、消化と密接な関係にあります。大食をすると、消化液(膵液)をたくさん出さなければならない膵臓は疲労困憊状態になり、この膵臓が疲れているというサインが、経絡を通して、足の親指に出るようです。そして、「症状」というのは、その人の抵抗力の弱い部分に出ます。私の場合は、爪が巻いているという弱点がありますから、そこに出るのでしょう。
若い頃は爪が巻いてさえいなければ、問題は起きないと簡単に考えていたのですが、今となっては、巻き爪というのは二次的な原因であって、根本原因は食べ過ぎと運動不足で、老廃物が溜まっていることにあったと考えています。
爪を取り除くことより、老廃物を取り除くことを考えるべきでした。当時「少食」なんてこと、夢にも思いませんでしたが…(苦笑)。
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