2011年9月8日木曜日

本物の空腹

これまで当ブログで「空腹睡眠」とか「空腹労働」なんて言葉を使ってきましたが、"The 80/10/10 Diet"(Dr. Doug Graham 著)でいう「本物の空腹」は、私がそれまで考えていたものとは全く違うものでした。

80/10/10によると、本物の空腹というのは、

のどの下の方(鎖骨の間にあるV字型のくぼみのあたり)で生じる、のどの渇きによく似た感覚

らしいです。

この感覚を実感されている方って、どのぐらいいらっしゃるでしょうか。私は胃袋がぎゅるぎゅると鳴る感じ、お腹がからっぽな感じを「空腹」って呼んでいました…(汗)。

一般に空腹を連想する胃袋の感覚は、最後の食事の消化作業が完了し、胃の筋壁が収縮した結果である。空腹時に気絶するような感じ、胃痛、頭痛その他の不快症状を伴う場合、それは実は、有害物質に対する禁断症状の兆候である。

ううっ、禁断症状…。そう言われと、そうかもしれません。私の場合、特に、穀類の加熱食に対する禁断症状が激しく出ているのかもしれません。80/10/10によると、加熱食は何かと有害物質を含んでいるようなので、「ヤクが切れた…(呻吟)」って感じなんでしょうか。

健康な人なら、一食や二食は、脱力感や苦痛を感じることなく、抜かせるそうです。体は、緊急時用の蓄えがあることを知っているので、空腹が性急に食べ物を要求することはなく、常に心地よい状態でいられるとのことです。私はまだまだ空腹を快適とは思えず、食べること以外で、なんとか気を紛らわせながらやり過ごしているので、「健康な人」ではないのでしょうねえ…。

そんなレベルの人間にとって、視覚情報による誘惑というのは、非常に危険です。いわゆる「目が食べたい」ってやつです。テレビでは、のべつまくなしグルメ情報を垂れ流していますし、ネット上にも食べ物の映像や画像が山のようにあります。

私は肉料理や魚料理を見ても、まったく食指が動かないのですが、ごはんや麺類を使った料理、パン、ケーキ、クッキーなどを見ると、無性に食べたくなって、ソワソワしてくるので(笑)、できるだけそういう映像や画像があるところ、料理番組やレシピサイトには近づかないようにしています。

菜食生活の最初の3年間、私は朝から晩まで暇さえあれば、マクロビオティックの料理本やレシピサイトを眺めていました。ずっと食べ物のことばかり考えていて、寝床に入っても、レシピ集を見ながら、「明日はこれを作ろう」なんて計画を練っていました。これで少食になるわけがないですよね。

食生活を大々的に切り替えると、どうしても食べ物のことばかり考えがちですが、食べることにとらわれていると、大食する方向に向かってしまい、大食していては、健康から遠ざかるばかりです。普通食から菜食に移行して間もない頃は、「菜食料理なんて何を作ったらいいか分からない」と思われることでしょう。でも、80/10/10なら簡単です。生の果物や野菜の皮をむいてカットして、そのまま食べるだけ。ドレッシングなども不要。究極のファーストフードじゃないでしょうか。

私はまだ上記の本物の空腹を体感できていないので、当面の目標として、その感覚を体得し、空腹を楽しめるようになりたいと思っています。非常に難しい課題ですが…。

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