2012年9月30日日曜日

カフェイン

昔、世間一般の食生活(非菜食)だった頃、飲み物も緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒー、コーラなど、特に制限することなく、好きなものを好きなだけ飲んでいました。ところが、7年前にマクロビオティックの食生活に切り替えて、カフェインが入っているものは避けたほうが良いということを知り、家では三年番茶と麦茶(夏)だけとなりました。その後、ナチュラル・ハイジーンを始め、三年番茶と麦茶もやめてみようと思い立ち、今では家で喉が渇いたら、水を飲むことにしています。

しかし、外で「お茶でもしようか」ということになると、水で通すわけにもいかず、ハーブティーとかジュースとかを注文するのですが、そういう選択肢がない店もあり、その場合は仕方なく、カフェイン飲料を頼んでいます。

以前、小さな居酒屋に行ったとき、私は下戸なので、ソフトドリンクを注文しようとしたら、アルコールが入っていないのはウーロン茶しかないと言われました。それで、ウーロン茶を飲んでいたんですが、連れの酒飲みたちが、すごい勢いで飲んでいるのにつられて、ウーロン茶を大きめのグラスで5~6杯も飲んでしまいました。そうしたら、その晩、目がさえて、さえて、なかなか眠れない。明け方近くになって、ようやく興奮がおさまったようで、眠りにつけました。

また、あるとき、出先で緑茶を出されて、喉が渇いていたので、うっかり何杯も飲んでしまったら、これまた眠れなくなりました。

もうこのあたりでいいかげん学習して、カフェインでの失敗からは卒業したと思っていたんですが、先日、学生時代の友人と会って話に花が咲き、ものすごい勢いでしゃべりまくって喉がかわいていたのと昔の学生気分で、コーヒーと紅茶を1杯ずつ残さず飲んでしまったら、その晩から頭が割れるような激しい頭痛。翌朝も気分が悪くて、半日棒にふりました。

で、失敗を繰り返さないよう、各種飲料のカフェイン量を調べてみようと考え、ネットで検索したところ、こちらのサイトに行き当たりました。次の表は、そのサイト内にあった表をカフェイン量の多い順に並べ替えたものです。(コーヒーより玉露のほうがカフェイン量は多いようで、玉露も含めてもっと細かく分類比較しているサイトもありました。興味のある方はこちらこちらをご参照ください。)

※ 表をクリックすると拡大表示されます。

Photo

こういうものって、離れてみないと、その威力というか恐ろしさが分からないんですよね。学生時代なんて、毎日のように、おかわり自由のお店でコーヒーをがぶ飲みしていましたけど、なんにも感じませんでした。いや、中毒状態で体の感覚が麻痺していて分からなかった、といったほうがいいかな(苦笑)。

今の私は基本的にカフェインフリーなので、たまにカフェインを取ると、上記のような問題が発生するのですが、常飲していた人がやめたときも、排毒がはじまって、同じようなことが起きるみたいです。

RawFoodExplained.com(英語)によると、カフェインはニコチンと同様、神経系に損傷を与え、血管系を乱すため、飲用を中止した場合、以下の症状が発現するそうです。

  • 頭痛
  • 神経の高ぶり
  • 極度の倦怠感

こうした症状は通常、3日~10日で軽減するとのことで、その期間を乗り切れば、カフェインにサヨナラできると思います。でも、その症状に耐えきれず、また、日々のストレスをやり過ごすため、元に戻っちゃう人も多いみたいですが…。

以下、ナチュラル・ハイジーン系の本からカフェインについての記述を引用します。

● "The 80/10/10 Diet" (Dr. Doug Graham著): FAQ (p.256) "Can I drink coffee on the raw diet?"

Q: 生食でコーヒーを飲んでもいいか?

A: コーヒー豆は焙煎されているので、ローフードの範疇外である。カフェインの致死量は10g。これはコーヒー約70杯分に相当する。カフェインは非常に強力な薬物と考えられており、わずかコーヒー3杯分のカフェインで、アスリートはオリンピックでの競技資格を失う。

多くの人が毎日致死量の10分の1を摂取している。私の患者にも1日にコーヒーを30杯以上飲んでいた人がいた。彼の健康は衰えていたが、一夜にしてこの有害な習慣をやめ、健康を取り戻した。

また、カフェインは、体内のペプシンの量を減少させる。ペプシンはタンパク質の消化に使われる。標準的なアメリカの食生活(SAD)を送っているコーヒー党の人たちは、生食では毎日十分なタンパク質を摂取できないと批判するが、コーヒーを日常的に摂取していると、彼らが必要と主張しているタンパク質の吸収が妨げられるのである。まったく皮肉な話である。

カフェインは、体から水分、カルシウム、カリウム、マンガン、ビタミンB複合体を奪うということも知られている。カフェインはコーヒーに含まれる多数の有害物質のひとつに過ぎない。

●『フィット・フォー・ライフ』(ハーヴィー・ダイアモンド/マリリン・ダイアモンド著、松田麻美子訳・補遺)(p.260)

カフェインは中枢システムを刺激する物質で、コカインと似ている。そして、心臓の鼓動速度を速めることをはじめとして、血管異常、冠動脈の循環異常、血圧の上昇、先天的欠損症、糖尿病、腎臓障害、胃炎、膵臓ガン、耳鳴り、筋肉の震え、不安障害、睡眠の妨害、消化器官の炎症を招くなど、多くの病気と関連している。さらにカフェインは、膵臓にインスリンの分泌を強いるため、血糖値を混乱させたり、腸の働きを混乱させて下痢の原因ともなる。

やはり家の外でもカフェインは極力避けようと思いを新たにしました。

※ 関連記事

コーヒーエネマ(マーカスさんの見解)(2014.7.1)

コーヒーがやめたくなる話(2021.1.22)

コメント

こんばんわ、まさにカフェイン中毒のすーちーです(><)
カフェイン切れのときの頭痛を味わってびっくりしたのですが、まだやめられてないです。

カフェインがインスリンの分泌を促すとは!
フィット・フォー・ライフを読んでいたはずなのに、すっかり忘れていました。
カフェインと真剣に向き合うきっかけになりました、ありがとうございます!

10/13に、松田麻美子さんの講演会に行ってきます♪
いろいろ有用な情報が聞けたらいいなと今から楽しみです!

Norahさんの記事はすごく為になることが多いです。80/10/10をまだ全然読めてないので、いろいろ教えてください~~

投稿: すーちー | 2012年9月30日 (日) 22時42分

★ すーちーさん

いつもコメントありがとうございます!
習慣を変えるのは大変ですよね。でも、この記事がきっかけとなって、いい方向に向かってくれると私も嬉しいです^^。

松田麻美子さんの講演会、楽しみですね~。私は一度も行ったことがなく、本を何冊か読んだだけですが、とてもパワフルな方とお見受けしています。きっと有用情報と共にポジティブなエネルギーももらえると思いますよ(エネルギーのお裾分けお願いしますねw)。

私の記事がためになる? そう言ってもらえると、とっても書き甲斐があります。ありがと~

投稿: Norah | 2012年10月 1日 (月) 11時29分

Norahさんこんばんわ!突然なのですが、松田麻美子さんの講演会に一緒にいく予定だったお友達の都合が悪くなりまして、1名分席を譲ってもらえることになりました。
(講演会代は振込済みです)
もう一名、講演会とお食事をする方がいるのですが、もしご都合がよかったら(場所は浜松町です)、一緒に行きませんか??
Norahさんはベジの大先輩ですし、ローフード寄りなのでいろいろお話お伺いできたらなあと思っています!
お住まいが首都圏だとよいのですけれど・・・

http://www.rawfood-kentei.com/article/14399367.html
ご参照くださいませ~~!

投稿: すーちー | 2012年10月 2日 (火) 00時07分

★ すーちーさん

こんばんは~。お誘いありがとうございます。でも、その日は用事があってちょっと都合が悪いのです。ごめんなさい。どなたか代わりの方が見つかって、その席が無駄にならないことを祈ってます。

投稿: Norah | 2012年10月 2日 (火) 18時32分

>Norahさん
いえいえ~こちらこそ、突然お誘いしてしまって申し訳ないです!
いつかNorahさんとお会いできるのを楽しみにしてます(^^)

投稿: すーちー | 2012年10月 2日 (火) 21時23分

★ すーちーさん

私はこのブログを通して知り合った方と実際にお会いした経験がまだないんですが、直接会うというのもいいかもしれませんね。マニアックな濃い話ができそうです(笑)。

投稿: Norah | 2012年10月 3日 (水) 17時27分

初コメ失礼します。
麦茶がノンカフェインというのは知っていましたが、その延長でウーロン茶も
ノンカフェインと思い込み、冷蔵庫に入れて毎日飲んでいましたので、この記
事で知ってびっくりしました…
また、カフェインの害も知ることができ、もう少し考えてみようかと思います。

投稿: 沼田翔太 | 2012年10月16日 (火) 11時34分

★ 沼田翔太さん
コメントありがとうございます!

ウーロン茶はテレビCMなどの影響か、「ヘルシー」ってイメージがありますよね。でも、さっぱりしていて沢山飲めちゃう分、要注意です。記事内の表ではコーヒーよりカフェイン量が少なくなっていますが、500ccのペットボトルを1本まるまる飲んだら、コーヒー150mlのカフェイン量より多いんです。

カフェインを飲むと夜よく眠れなくなり、翌日の昼間に眠気が襲ってくるので眠気覚ましにまたカフェインを摂取し、そしてまた眠れなくなり…という悪循環。

ご自分の体調やライフスタイルと相談しながら、減らす方向でいきましょう。

投稿: Norah | 2012年10月16日 (火) 15時29分

ためになりました♪
カフェインが体内から完全に抜けるまでいっさい摂取しなくなってから1週間かかると
聞いたことがあり、1度体験してみたいと思ってましたが、ウーロン茶飲んでる限り
無理ですね… コーヒー以外にも目を向けて考えねばと思いました。

投稿: 沼田翔太 | 2012年10月22日 (月) 23時27分

★ 沼田翔太さん

お返事ありがとうございます!
付き合いやら何やら色々なしがらみがあって、習慣を変えるのは大変だと思いますが、1度1週間ぐらい離れてみると良いかもしれませんね。いきなり「水のみ」だと辛いと思うので、何かノンカフェインの代替飲料を探してみてはいかがでしょう?

投稿: Norah | 2012年10月23日 (火) 07時18分

ノンカフェインの代替飲料ですか!
コーヒー、お茶、コーラが大好きなのでなかなか難しいですね…
でも飲み物は何でも好きなので見つけてみます。

投稿: 沼田翔太 | 2012年10月24日 (水) 21時32分

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