5年前に思い立って菜食に切り替えました。自然食や菜食を実践している人たちから話を聞き、自分もやってみたいと思ったのがきっかけでした。でも、何をどう食べたら良いのか、さっぱり分からず、ベジタリアンのレシピ本などを読んでいくうちに、マクロビオティックに出会い、元々、和食が好きだったこともあって、玄米と味噌汁という組み合わせにそそられました。
動物性の食材(肉、魚、卵、乳製品)と白砂糖は取らない、という考え方に衝撃を受けながらも、作ってみると意外と美味しく、というか、それまで食べていたものより、はるかに美味しく、すっかりはまってしまいました。
子どもの頃から原因不明の腹痛、下痢に悩まされていましたが、マクロビオティックの食事に切り替えたら、そうした症状はぴたりと収まりました。それでさらにのめり込んでいったのですが、落とし穴がありました。
大食です。どの食養、食事法にも必ずと言っていいほど、「腹八分目」と書いてあります。どんなに良い食べ物でも、食べ過ぎれば害になる。このあまりにも基本的なことを身をもって体験することとなってしまいました。
手足の指が腫れたり、両脚のすねがアトピーのように赤くなってかゆくなったり、右脇腹(肝臓?)が痛んだりしました。好転反応とか排毒(以前の食生活の時にたまった身体に良くないものを排出すること)かと思って、最初は気にも留めませんでしたが、四十肩や坐骨神経痛を発症して、今の食事の仕方に問題があると確信しました。
私が好んでいたマクロビオティックの料理は、ごはんと味噌汁と塩気のあるおかずという組み合わせで、ごはんが非常に進みました。今から考えるとおそろしいほど食べていました。玄米ご飯を1日に3合食べてしまう、なんてこともしばしば。どう考えても食べ過ぎですね。
その後、ナチュラルハイジーンという食事法に興味をもち、マクロビオティックでは避けるようにと言われている、果物や生野菜を多く取るようになり、上記の問題が少し解決されました。ナチュラルハイジーンでは、「塩」も有害という考え方なので、この考え方に従って塩分を抑えたのが功を奏したようです。
塩は身体に必須と言われていますが、食欲昂進剤でもあります。今現在、私の中での「取扱い注意食材」の筆頭が塩分です。
そして、私の場合、塩以上に食欲をかきたてるのが、心というか思考なのです。ストレスから解放されたい、と思うと、ついつい食べ物に走ってしまう。三つ子の魂というか、幼い頃からの習慣となっている、こうした思考回路を断ち切ることが大食を克服する鍵であると気がつきました。
試行錯誤の結果、今では、菜食であることや食事法云々より何より、健康には「少食」が大切だと考えています。そして、そのためには心を穏やかに保つこと。これに尽きると思います。
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