2+2=5というのは、ジョージ・オーウェルが1948年に執筆した小説『1984年』に登場するフレーズです。
この物語の舞台となっているのは、核戦争によって文明が破壊された1984年という近未来世界。オセアニア、ユーラシア、イースタシアという3つの全体主義超大国が世界を分割統治しており、紛争地域をめぐっての戦争が絶えません。
主人公が暮らすオセアニアでは、思想・言語・結婚などあらゆる市民生活に統制が加えられ、物資は欠乏し、市民は常に「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジョン、さらには町なかに仕掛けられたマイクによって屋内・屋外を問わず、ほぼすべての行動が当局によって監視されています。
主人公は最初、2+2=4だと思っているのですが、尋問と拷問の結果、最終的には2+2=5だと思えるようになります。本当は4だと思っているけれど、当局の手前仕方なく、口先だけ5と言っているような状態だとすぐに見破られ、統治者が望む答え(この場合は5)を心から受け入れるまで拷問にかけるという恐ろしい世界なのです。