シェルンさんのご質問への回答シリーズ第2弾。(今回の記事に関するシェルンさんのコメントはこちら)
今回は、
- 断食が半日も続かない
- 低血糖症のような症状が出る
という問題について。
私の主な断食歴を振り返って見ると、
2003年頃 半断食(朝食抜き)開始
2005年秋 菜食開始
2009年頃 マスタークレンザー(レモネード断食)10日間を半年間隔で2回
2012年末~2013年始 水断食48時間、ジュース断食2週間、スムージー断食1週間
2014年春 水断食3日 ジュース断食40日以上
2018年春 水断食10日
という感じで、半断食を始めてからかれこれ15年以上経過しています。
半断食を始めた頃は、菜食を始める前で、当時、在宅の仕事が不安定で、平日は毎日外に出かけて仕事をしていました。
朝食を食べずに出かけて、外でお腹がすいても、自由に食べることができず、昼休みまでとにかく我慢していました。お弁当に自分の好物を詰めておき、お昼がくるのを心待ちにしながら仕事をしていました(笑)
そんな状態で、お腹は空いていましたが、気分が悪くなるとか、深刻な症状は出た記憶がありません。
今から考えると信じられないくらい大食いで、加熱穀類はもちろんのこと、動物も入った夕飯をたっぷり(必要以上に)食べていたので、朝起きた時点でそれほどお腹がすいていなかったのかもしれません。
マスタークレンザーは、肌がきれいになったという体験談を読んでやってみたのですが、私にはこれといった変化は起きませんでした。菜食を始めた時点でかなり痩せ、その時点である程度排毒が進んでいたので、マスタークレンザー程度の断食ではそれ以上排毒できなかったんだと思います。メープルシロップの入ったレモネード飲み放題で、糖分を常に補給していたわけですから、排毒モードにならないのもうなずけます(当時はそんなこと知りませんでしたが。。。)
でも、固形物を食べていなかったし、危険なソルトウォーターフラッシュもやっていたので、お腹はぺったんこでした。
そして、10日間の断食終了直前だったか直後に、友人が私の家に来て、私の目の前で私の好物を食べるというパフォーマンスをやってのけたせいで、私は固形物を食べたい衝動を抑えられなくなり、いきなり普通の食事をしてしまい、ひどい腹痛になったというおまけ付きです。
その人は私が断食という「危険な行為」をしているのを心配して、普通の食事をさせたかったのでしょうが、いったん2日以上の断食を始めてしまった人の場合、必ず一定の手順を踏んで普通の食事に戻さないと命にかかわるので、断食中の人の食欲をあおるような行為は絶対やめてください! そして、断食道場などに行かず、普通の生活をしながら断食をしようという人は、そういう誘惑があちこちから来るということを始める前に肝に銘じておく必要があります。
2012年末以降の断食は、マーカスさんのHeal Yourself 101式断食法に従ったもので、これがいちばん安全で効果が高いと思っています。そして、生まれて初めて2日間、糖分をとらないということをやったら、本格的な排毒が始まり、かなりきつかったです。熱が出たり、腰や背中が激しく痛んだり。
その後、ちょこちょこ1日断食とかを間にはさみながら、数日間の断食を繰り返しているうちに、症状は緩和されてきました。
けれども、2018年春の水断食10日間は、強烈すぎました。嘔吐したり、立ちくらみがしたり。体重も43kgから37kgまで落ち、焦りました(身長160cm)。そして、排毒って、感情面でもあるみたいで、昔の嫌な記憶が次々と蘇ってきて、気分も最低でした。私の体はまだこのレベルの断食には対応できないと痛感し、長期間の水断食は当面やらないつもりです。
このような経験から、これから自宅で専門家の指導を受けずに断食に挑戦しようという方には、まず、半断食からトライして、自分の体がどう反応するのか、確認してから次のステップに進むことをお奨めします。
また、断食をやってはいけない時期というのもあります。
- 薬を飲んでいるとき
- 妊娠中・授乳中
これらの時期は、まず、ローフード中心の食生活で体調を整えながら断薬する、あるいは、授乳期が終わるまで待つことになります。
その他の人は、断食にチャレンジできます。
断食は食欲との戦いなので、気合いが必要ですが、気合いだけでは乗り切れない症状(低血糖症の症状)が出てしまうという場合、どうしたらいいんでしょうか?
これは日頃の生活習慣を改善するしかないと思います。
断続的断食の記事に書きましたが、体は、食べ物(糖分)を使い切ってしまうと、体内にストックされているグリコーゲンや脂肪をエネルギー源にします。だから、健康であれば、食べ物が入ってこなくなっても、1日ぐらいは普通に生活できるはずです。
でも、いつも糖分を補給していると、グリコーゲンや脂肪を使うということが上手くできなくなってしまうのではないでしょうか。
ヒト成長ホルモン vs インスリンの記事に書きましたが、糖分をとるとインスリンが分泌されるので、糖分を大量に頻繁に摂取している場合、この仕事を担当している膵臓が疲労困憊状態になってしまいます。そして、その他の臓器(腎臓、肝臓等)や血管も糖のダメージを受けます。つまり、体が弱り、正常に機能しなくなります。
だから、血糖値をいっきに上げるような食べ方(飲み方)はやめ、活発に運動して糖を使い切る習慣をつけることが重要だと思います。
血糖値をいっきにあげない方法としては、甘みのきついものは避ける、青菜(ミネラルと繊維)や脂肪といっしょにとる、十分に咀嚼し、唾液をからめてから飲み込む等が考えられます。
あと、低血糖症は、砂糖、スイーツ、果物、炭水化物、アルコールの過剰摂取に加え、硫黄分の不足とも関連があるとHeal Your Faceに書いてありました。
私がお気に入りの硫黄分の多い食品は赤タマネギとニンニクです。これらをサラダに入れると、非常に満足感があります。また、断食中、グリーンジュースにニンニクを入れると、空腹感が和らぎ、元気が出ます。
健康になってくると、多少ニンニクをとっても、ニンニク臭(口臭とか)に悩まされなくなりますが、最初のうちは、結構臭いを発してしまうので、周囲の人から嫌われる可能性も。。。💧
また、胃が弱っている人は、生のニンニクの刺激に堪えられないかもしれません。(生ニンニクを食べて胃痛で医者に行ったという話を聞いたことがあります)
長くなりましたが、上記のポイントをひとつひとつ点検しながら、自分の健康レベルを上げていけば、そのうち半日~1日ぐらいは、何も食べなくても全く問題なく労働していられるようになると思います。
コメント
こんにちは
記事にして頂きまして有難うございます。
そうですよね、生活習慣の改善、まさにそれに尽きるのでしょうね。スムーズにそれが出来たら、本当、苦労はないのですが…
加熱穀物断ちは、想像以上に難しいです。出来る時は出来るのですが、生理前になると理性も意志も全く効かなくなります。
最近は毎日のように食べてしまっています。
ロー率100パーセントで行こう、と頑張ってしまうと、ストレスでスナック菓子やカップラーメンを渇望してしまいます。。。
生菜食はなかなか難しいですね。ロー率を一気高めようとしないで、無理しない範囲でやって行こうと思います。
投稿: シェルン | 2019年7月27日 (土) 14時50分
何度もすみません
断食について書いて下さったのに、先ほどのメールで触れるのを忘れてしまいました。
今の私の状況では、断食は程遠いことが、この頃つくづくわかりました。加熱穀物断ちでさえ出来ないんです。
体が、そこまで、まだ持っていけない感じがするんですよね…なぜ、食べ過ぎてしまうのだろう、すごーく悩みますが、考え方や潜在意識なんかもあるのでしょうかね、そっちら辺も、考えないといけないかな、と言う気がしています。
投稿: シェルン | 2019年7月27日 (土) 14時58分
★ シェルンさん
「加熱穀類断ちでさえ」ではなく、「加熱穀類断ちが一番難しい」と思いますよ。
断食が無理なら小食にするとか、減塩するとか、運動を徹底するとか、アプローチを変えてみるのもいいかもしれません。
そして、おっしゃるとおり、「考え方や潜在意識」が大きく影響しているように思います。
私も最近、いろいろと思うところがあって、食事法やレシピ記事より、哲学とか思想方面の記事を増やそうかと考えているところです。
世の中誘惑だらけですけど、少しずつでも健康な方向に進んでいきたいですよね。気長にいきましょう。
投稿: シェルンさんへ | 2019年7月27日 (土) 15時19分
こんにちは
記事にして頂き、
ありがとうございます。
投稿: シェルン | 2019年7月27日 (土) 09時33分